「はやる気持ちを抑える」とは?意味や使い方を解説

ことわざ・慣用句

「はやる気持ちを抑える」

「はやる気持ちを抑える」は、そのまま「はやるきもちをおさえる」と読みます。

文によっては「逸る気持ちを抑える」と漢字になっていることもありますが、こちらも「はやる?」と読みます。

「はやる気持ちを抑える」の意味

「はやる気持ちを抑える」の意味と語源について紹介します。

「はやる気持ちを抑える」の意味

「はやる気持ちを抑える」の意味は、「焦っている気持ちを落ち着かせる」「早くしたくて待ちきれない気持ちを我慢する」ということです。

早くやりたいものごとがあるのですが、今すぐできない状態であり、気持ちだけが焦っているのを何とか収めようとしている状態です。

一般的にはこの意味で使われることが多いのですが、「奮い立つ気持ちを鎮める」という意味もあります。

これは、何か重要なものごとが控えている時に、興奮したりやる気に満ちている気持ちを抑えようとする心理状態です。

「はやる気持ちを抑える」の語源

「はやる気持ちを抑える」は、「はやる+気持ち+を(助詞)+抑える」が組み合わさった言葉です。

「はやる(逸る)」は、「目的を実現させたいと強く思う気持ちが募り焦る状態」「目標とするものごとを前にして興奮している状態」という意味があります。

「気持ち」は普段使っている様な「あるものごとに対する感情や考え方」「心理状態・気分」という意味ですが、こちらの場合は「心理状態・気分」という意味で使われています。

「抑える」「勢いを止める」「食い止める」という意味があります。

これらの言葉が組み合わさり「早く行動したいという焦る心理状態を鎮める」という意味になるのです。

「はやる気持ちを抑える」の言葉の使い方

「はやる気持ちを抑える」の使い方には以下の様なポイントがあります。

実際に行動できない状態の時に使う

「はやる気持ちを抑える」は、気持ちがたかぶっているものの、すぐにその行動が取れない時に使います。

やりたいことがありすぐにでも実行できる状態の時には使いません。

すぐにやりたいと焦っても、今すぐにできない時や、結果が分るまで時間がかかる時に心を落ち着かせる意味で遣うのです。

ポジティブな気持ちの時に使う

「はやる気持ちを抑える」は、自分に自信があり早くやり遂げたいと思う気持ちを我慢する様子を表しています。

ポジティブな心理状態の時に使われる言葉で、結果に対して大きく期待している意味が含まれます。

最初から「失敗するかも」とネガティブな気持ちの時には使いません。

「はやる気持ちを抑える」を使った例文・短文(解釈)

「はやる気持ちを抑える」を使った例文と解釈を紹介します。

「はやる気持ちを抑える」の例文1

「合格発表を見に行く時には深呼吸をして、はやる気持ちを抑える」

現在では試験の結果はネットで参照できる様になりましたが、今でも校内で合格発表を行っている学校もあります。

見に行く時には早く結果が知りたいと期待感で一杯でしょう。

特に目的地の駅を降りてから校門に入るまでの緊張した気持ちを表しています。

「はやる気持ちを抑える」の例文2

「すぐに中身を見たいけれどもやることがあるので、はやる気持ちを抑える」

自分が待っていた品物が届くと、すぐに中身を見たいものです。

しかし先にやるべきことがあり、その間ひたすら見たいと思う気持ちを我慢している様子を表しています。

「はやる気持ちを抑える」の例文3

「はやる気持ちを抑えて雑談から始めた」

商談に出かけた時には、一刻も早く商品の説明をして契約を取り付けたいものです。

しかしビジネスではまず相手の信頼を得ることが第一で、その為には売りたいという気持ちを見せずに雑談から入ることもテクニックなのです。

「はやる気持ちを抑える」の例文4

「はやる気持ちを抑えてデートの待ち合わせ場所に向かった」

デートの時には早く待ち合わせ場所に着きたくてウズウズするものです。

しかしどんなに急いでも電車は決まった時間にしか来ません。

とにかく落ち着こうとする気持ちを表しています。