「ひっ迫する」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「ひっ迫する」とは?意味と使い方

この記事では、「ひっ迫する」の意味を分かりやすく説明していきます。

「ひっ迫する」とは?意味

「ひっ迫する」とは「非常に不足することや、行き詰まって余裕がない状態になること」を意味する言葉です。

「ひっ迫」「ひつ」は漢字で書くと「逼」で、意味は「さしせまる」です。

同じ意味の「迫」と重ねる事で、その状況を強調する熟語です。

「逼」は常用漢字外なので、ひらがな表記とする事が、一般的となっています。


「ひっ迫する」の概要

「ひっ迫する」の意味は、前項で記載した通りですが、この言葉と似た言葉に「切迫する」と言う言葉があります。

意味としては、ほぼ同じだですが、後述するように若干ニュアンスの違いがあり、そのため使われ方にも少し違いがあります。

「ひっ迫」には「非常に不足すること」の意味があり、『食糧がひっ迫する』の様に使いますが、「切迫」には、そうした意味が含まれていないため、『食糧が切迫する』とは、余り使いません。

こうした場合には、『食糧不足が切迫する』と表現するのが一般的です。

また「切迫」には「期日が迫っている」と言ったニュアンスが強く、『原稿の締め切りが切迫する』と言った使い方をしますが、こうした際には『原稿の締め切りがひっ迫する』と、使う事はほぼないと言えます。

しかし、この「切迫」は漢字表記でも誰もが読めるため、「ひっ迫」よりも迷うことなく使える利点があります。

従って「ひっ迫」の意味の「行き詰まって余裕がない状態になること」のように、「切迫」とニュアンスの違いがなく、いずれを使っても違和感を感じない場合には、「切迫」の方が使いやすいとされる人も少なくありません。


「ひっ迫する」の言葉の使い方や使われ方

「ひっ迫する」の言葉は、『コロナ禍で、北朝鮮では食糧がひっ迫する状況が悪化し、地方では餓死者が出始めていると言う報道がされています。』や『経済の世界的な回復期には、需給がひっ迫するため、物価は上昇傾向となります。』や『売れ行きが好調過ぎて、在庫が切迫しています。』や『祖母の病状が日々ひっ迫の度を増していると、父親から連絡がありました。』の様に使われます。

「ひっ迫する」の類語や言い換え

「ひっ迫する」の類語や言い換えとしては、先に説明した「切迫する」の他、それぞれニュアンスの違いがあり、使い方には注意が必要ですが、「緊迫する」「一刻を争う」「差し迫る」「不足が深刻化する」などが挙げられます。

まとめ

「ひっ迫する」とは「非常に不足することや、行き詰まって余裕がない状態になること」を意味する言葉です。

「ひっ迫」は常用外漢字を使って「逼迫」と表記する事もあります。

この漢字の「逼」の意味は「さしせまる」で、同じ意味の「迫」と重ねる事で、その状況を強調する熟語です。

「逼」の漢字は、常用漢字でないので、公的な文章等では使用できず、「ひっ迫」と表記する必要があります。

こうした点から、どちらを使ってもニュアンスの差がない場合には、「切迫」を使うと言う方も少なくありません。

意味と使い方
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