「ひもじい思い」とは?意味や使い方、例文や意味を解釈

「ひもじい思い」とは?意味と使い方

この記事では、「ひもじい思い」の意味を分かりやすく説明していきます。

「ひもじい思い」とは?意味

「ひもじい」とは、「ひどくお腹が空いている状態や、空腹で食べ物が欲しい状態」を指す言葉です。

従って「ひもじい思い」とは、「ひどくお腹が空いているや、空腹で食べ物が欲しいと強く思う」意味となります。


「ひもじい思い」の概要

日本では「ひもじい思い」する人が極めて少なく、また実際にこの言葉を聞く機会が、テレビドラマなどで極貧の家庭の親が、子供に向かって『ひもじい思いをさせてごめんね』と言う様なシーンに限られている為か、若い人の中には「ひもじい思い」「貧しい思い」だと思っている方が少なくないようです。

しかし、これは誤りであり、「ひもじい思い」とは、「ひどくお腹が空いているや、空腹で食べ物が欲しいと強く思う」ことを意味する言葉です。

もちろん、「ひもじい思い」するのは、貧しさが原因の場合にもありますが、それ以外に戦争や災害による場合も考えられます。

例えば、日本でも太平洋戦争の末期や戦後には、極度の食糧不足で、農家以外の多くの国民は「ひもじい思い」をしていたものです。

また東日本大震災の際には、支援の食糧が届くまで、何日間か「ひもじい思い」をされた方も少なくありませんでした。

さて、この「ひもじい」と言う言葉は、何となく奇妙な言葉に思えますが、次にその由来について、説明したいと思います。

「ひもじい」は元々は室町時代の女官の言葉で空腹を意味する「ひだるし」という言葉でした。

しかし、そうしたことをダイレクトに口にするのは、はしたいなとの考え方から、その頭文字の「ひ」だけを取って「ひ文字」と呼んだのです。

この「ひ文字」が形容詞化して「ひもじい」になったのです。

こうした変化は、「杓子」「しゃ文字」「かつら」「か文字」と言うのと同様の構造変化と言えます。


「ひもじい思い」の言葉の使い方や使われ方

「ひもじい思い」は、『今の70歳後半の高齢者は、戦後の食糧難から、誰しも幼い頃にはひもじい思いをしていたものです。』や『今月は贅沢をし過ぎて、お金を使い果たしたために、月末の現在は、ひもじい思いをしています。』や『自分は食事を抜いてでも、子供にだけはひもじい思いをさせたくはない。』の様に使われます。

「ひもじい思い」の類語や言い換え

「ひもじい思い」の類語や言い換えとしては、「空腹な思い」が最もぴったりした言葉と言えます。

その他には、「お腹が非常に空いた」や、俗語では「腹ペコ」などが挙げられます。

まとめ

「ひもじい思い」とは、「ひどくお腹が空いているや、空腹で食べ物が欲しいと強く思う」意味です。

「ひもじい」と言う言葉は、元々は「ひだるし」と言う言葉でしたが、ダイレクトに空腹などを口にするのは、はしたないとして「ひ文字」と暗示言葉として表現したのがその由来です。

ちなみに、「ひもじい」「貧しい」と同義語だと思われている方も少なくありませんが、それは間違いです。

この間違いは、「貧しさ」ゆえに「ひもじい思い」をする事があるからでしょうが、多くの人が「ひもじい思い」するケースとして、貧しさ以外に戦争や大規模災害等も考えられます。

意味と使い方
意味解説辞典