この記事では、「ぼちぼち」と「ぼつぼつ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ぼちぼち」とは?
ぼちぼちは、小さな点や星といった意味を持つぼちの言葉を連ねる事で生まれた言葉です。
だからこそぼちぼちは、点々といったニュアンスで点が散らばっている様子から、ゆっくりと物事に取り掛かっている様とかそろそろ、小さな物が散らばっている様子を表す言葉となっています。
「ぼちぼち」の使い方
ぼちぼちは、ゆっくりとした動きを表す意味合いを持つ言葉です。
ですが基本的に関西圏で、しかもビジネスシーンで使われる事が多く見られます。
具体的には、商売の調子を聞かれた時に、ぼちぼちでんな、という返答をする事によりまあまあ儲けている、とか悪くはない、という様な意味合いを表す事が可能です。
他にも、ぼちぼちやりましょか、という表現でそろそろ何かを始めようとする意図を表す事も出来ます。
「ぼつぼつ」とは?
ぼつぼつは、文字で見れば分かる様にぼつという平仮名が連なって生まれた言葉です。
そのためぼつぼつは、ゆっくりと物事を始めたり、小さな点や穴が散らばっている様子を表す言葉となっています。
「ぼつぼつ」の使い方
ぼつぼつの使い方として多く見られるのが、お店等の商売の調子を訊ねられた時です。
その際に、ぼつぼつです、といった形で返答する事で、調子は悪くはない、という様な少し曖昧な返事として使用する事が出来ます。
更に休憩していた仕事を再開する際等に、ぼつぼつ始めるか、といった言い方でそろそろ始めようとする意思を示す使い方も多く見られるのです。
「ぼちぼち」と「ぼつぼつ」の違い
ぼちぼちとぼつぼつは、共にそろそろとか、ゆっくり取り掛かろうとする、といった意味合いを表す事が出来ます。
同じ意味を表す事が出来るため、違いが分からずどちらの言葉を使用すべきかで迷う人は決して少なくありません。
もっともぼちぼちの方は、基本的に関西弁として関西で使用されている言葉です。
逆にぼつぼつは、標準語に含まれる言葉となっています。
なので関西で使用する際にはぼちぼちを選択し、関東で使う際にはぼつぼつを選択するというやり方が無難です。
「ぼちぼち」の例文
・『お陰様で新しい商売の方もぼちぼち儲かってます』 ・『ぼちぼち取り掛からないと、約束の時間に間に合いません』
・『ぼちぼち家を出ないと遅れてしまいますよ』
「ぼつぼつ」の例文
・『ぼつぼつ始めないと、締め切りに間に合わなくなります』
・『新しいお店の方は、ぼつぼつです』
・『会場にはぼつぼつ人が集まって来ています』
まとめ
2つの言葉はそろそろ等の同じ意味を有しているため、使い分けを難しく感じる人は珍しくないです。
ですがぼちぼちの方は関西由来の言葉として、主に関西弁で使用されています。
一方のぼつぼつは、標準語という違いがあるのです。
だからこそ使い分けをする際は、関西圏ではぼちぼちを使用し、関東圏ではぼつぼつを使うという方法で行うのが無難だったりします。