「ままある」と「多々ある」は、どちらも物事の頻度を表す言葉ですが、どちらを使うのか迷ったことはありませんか。
この二つの言葉の違いを説明します。
「ままある」とは?
「ままある」は、漢字で書くと「間々ある」になります。
物事のあいまにある、度々あるという意味になります。
それほど頻繁ではないけれど、全然発生しないという程ではない、ときどき現れるときに使います。
具体的な頻度が決まっているわけではありません。
成すがままの「まま」とは違うことに、注意が必要です。
その場合は儘と書き、思い通りになる、成り行きに任せるなどの意味があります。
「多々ある」とは?
「多々ある」の「多々」とは、数が多いことです。
「多々ある」とは、頻繁に、しょっちゅうある、数多くあるという意味になります。
また、いくらでも見出されるさまを表すときにも使います。
「ままある」と「多々ある」の違い
「ままある」とは、ときどきあるときに使う言葉で、「多々ある」は、頻繁にあるときに使います。
よって、「多々ある」の方が、高い頻度を表す言葉です。
「ままある」は、ときどきあるときにも、少しだけあるときにも使われるので、「ままある」の方が範囲の広い言葉だといえます。
一般的に、「多々ある」は漢字を使いますが、「ままある」はひらがなで書くことが多くなっています。
まとめ
「ままある」と「多々ある」は、具体的な基準はありませんが、意味は違います。
違いを知って、役立ててください。