「まんざらでもない」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「まんざらでもない」とは?意味と使い方

この記事では、「まんざらでもない」の意味を分かりやすく説明していきます。

「まんざらでもない」とは?意味

「まんざら」は、「満更」と表記されることもありますが、漢字表記は当て字なので、本来はひらがな表記が正解です。

また、「まんざら」の意味は、事態を確かなものであると全てを承認する意思を表わす言葉です。

分かりやすく言うと、「No!」の意志であり、好ましくない状況を表しています。

「まんざら」は一般的には否定の形で使い、それが「まんざらでもない」になります。

この場合は、「まんざら」の反対の意味を表し、承認する意思を消極的ながらも肯定する言葉に変わります。

つまり、「まんざらではない」という言葉は、「必ずしもダメとは言い切れない」「悪くはない」という持って回った言い方なのです。


「まんざらでもない」の概要

日本では、本心をストレートに伝えることを良しとしません。

曖昧なほうが角が立たず、関係性を円満に保ちやすくなるからです。

そのため、回り持った言い方をしたがります。

例えば、誰もが引き受けたがらない役員の仕事を引き受けたい名誉欲の強い人がいたとします。

この人は、自分が役員をやりたいという気持ちを積極的に表すのではなく、誰かに「あの人が適任だと思う」と言わせるように手回し。

当の本人は、「いやいや、私なんて未熟者ですから役不足です」と謙遜し、形だけの辞退を申し入れる態度でしたが、結果的に推薦され役を引き受ける結果に落ち着きます。

誰もが「やれやれ、自分が役員を引き受けずに済んだ」と心の中で安堵している隣で、大役に任命されてまんざらでもない人がいるわけです。

これに似たようなことは日常的に発生しています。

ちなみに「まんざらでもない」に対して「まんざらでもある」というような使い方はしません。


「まんざらでもない」の言葉の使い方や使われ方

「まんざらでもない」を使った例文をご紹介します。

『彼のことを嫌いなタイプと言っていたわりに、プロポーズに対してはまんざらでもない様子だった』 このように、「嫌なのかと思ったら、そうじゃなかった」という際に使います。

本音と建て前は別である状況で用いられる言葉なのです。

「まんざらでもない」の類語や言いかえ

言いかえができる言葉を挙げてみましょう。

「悪い気はしない」「ダメではない」などが挙げられます。

また、分かりやすく言うと「むしろ良い」「意外に嬉しい」と同じ意味です。

前述の例文で置き換えると、『プロポーズに対しては悪い気はしない様子だった』となります。

まとめ

ストレートな物言いをすると「気が強くて付き合い辛い人」というレッテルを貼られてしまいます。

そのため、否定の形で使う言葉があるわけです。

使い方を承知していれば、柔らかな言い回しと受け止めてもらえるというメリットがあります。

「まんざらでもない」という表現は、日常的に使われている言葉なので覚えておくほうがいいでしょう。

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