「アイコン」と「サムネ」、この2つの言葉を最近耳にすることが増えてきましたが、何となくで区別していないでしょうか。
本文では、この2つの言葉の違いについて、わかりやすく説明いたします。
「アイコン」とは?
「アイコン」は、「性質や見た目などの概念をわかりやすく記号にしたもの」という意味です。
記号化して表す対象は、人物や組織、ブランドなど様々ですが、現在では、コンピューターやモバイル機器の画面上で、ファイルの内容やプログラムの機能をわかりやすく記号化した「アイコン」が、世間一般に浸透しています。
例えば、スマートフォンのホーム画面に並んでいる記号も「アイコン」です。
メール機能をもつアプリのアイコンには、よく手紙のマークが描かれています。
また、電話機能をもつアプリのアイコンには、よく受話器のマークが描かれています。
このように、対象がもつ機能・性質を一眼でわかるように記号で表したものが「アイコン」です。
「サムネ」とは?
「サムネ」は、「サムネイル」の略で、「画像や印刷物を表示する際に、視認性を高めるために縮小させたもの」という意味です。
縮小させる対象は、画像や動画など様々で、現在では、この縮小されたものが一覧になって並べられている画面をよく目にします。
例えば、ショッピングサイトの製品一覧のひとつひとつの画像も「サムネ」です。
製品の視認性を高めるために画像を縮小して並べています。
スマートフォンの写真フォルダも、撮影した写真を縮小した「サムネ」を並べて一覧にしたものといえます。
「アイコン」と「サムネ」の違い
「アイコン」と「サムネ」は2つとも、対象を「わかりやすく」したものという点で似ていますが、わかりやすく表現している「内容」が異なります。
Instagramを例に考えてみましょう。
スマートフォンのホーム画面に表示されているInstagramのマークは「アイコン」です。
この「アイコン」を一眼見れば、「このアプリは、写真や動画を共有できるInstagramである」という、「機能」が認識できます。
次に、そのアイコンからInstagramを開き、自分のプロフィールページを表示すると、過去に投稿した画像の一覧が出てきます。
この一覧を構成するひとつひとつの縮小された投稿画像が「サムネ」です。
この「サムネ」の一覧を見れば、「今まで投稿してきた写真や動画の概要」が認識できます。
「アイコン」は、対象の「機能」や「性質」をわかりやすく表す一方、「サムネ」は、対象の「概要」や「大まかなイメージ」をわかりやすく表します。
まとめ
本文では、「アイコン」と「サムネ」の違いを、具体例を用いながらわかりやすく解説しました。
記号化した対象や、縮小した対象の、「機能・性質」をわかりやすくしているのか、それとも、「概要・大まかなイメージ」をわかりやすくしているのかをもとに、2つを正しく区別して活用しましょう。