「アジアン」と「エスニック」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「アジアン」と「エスニック」の違い違い

この記事では、「アジアン」「エスニック」の違いを分かりやすく説明していきます。

「アジアン」とは?

「アジアン」とは「アジア風」と言う意味で、日本では主にアジア風の民族的な文化やファッションを指します。

英語では“asian”と表記し、“Asia”(アジア)的な、またはアジア人という意味を持ちます。

アジアとは、ユーラシア大陸にあるアジア州(アジア大陸)の国々のことです。

地域によってアジアの定義はさまざまで、欧米では中東をアジアとみなすことが多く、日本は主に東アジア、東南アジア、南アジアにあたる地域をアジアと定義しています。

日本では一般に、東南アジア、南アジアの民族色が色濃く出ているものを「アジアン」と呼んでいます。

日本や中国などもアジアですが、東アジア風の文化やファッションを「アジアン」と呼ぶことは多くありません。

「アジアン」の特徴は、アジアの少数民族を思わせるオリエンタル(東洋風)な雰囲気で、カラフルな色彩、手作り調の素朴なデザインの衣類、雑貨、家具などは日本でもたいへん人気があります。

アジアの郷土料理は「アジア料理」「アジアン料理」と呼ばれ、インド料理、タイ料理、シンガポール料理などが知られます。


「エスニック」とは?

「エスニック」とは「民族風」という意味で、主に中南米、アフリカ、アジアの文化やファッションを指します。

英語では“ethnic”と表記し、民族的、部族的な文化、慣習という意味を持ちます。

一般に「エスニック」といえば、欧米人から見た民族的、部族的な地域を指すことが多く、アフリカ、中南米、アジアがそれに該当しています。

日本でも、海外の民族的な文化やファッション、料理を「エスニック」と呼び、南アジア、東南アジア、アフリカや中南米のファッションを指すことが一般的です。

また、ファッションには各国の民族色が色濃く表れており、国によってその特徴も異なります。

日本では「エスニック」料理が人気ですが、その場合は南アジア、東南アジア、中近東の料理を指し、スパイスや香草をふんだんに使った辛い料理をイメージすることが多くなっています。


「アジアン」と「エスニック」の違い

「アジアン」「エスニック」の違いを、分かりやすく解説します。

「アジアン」はアジア風の文化やファッション、アジア人のことです。

一方、「エスニック」は民族的な文化や慣習を意味し、主にアフリカ、アジア、中南米の文化やファッションを指しています。

「アジアン」「エスニック」の一種です。

つまり、アジア風の文化やファッション、料理は「エスニック」とも「アジアン」とも呼ぶことができるというわけです。

なお「アジアン」「エスニック」とイメージが混同しやすい言葉には「エキゾチック」があります。

“exotic”(エキゾチック)とは「異国情緒がある」という意味で、一般にはアジアの南国情緒たっぷりな雰囲気を「エキゾチック」と呼ぶことが多くなっています。

「アジアン」「エスニック」「エキゾチック」は、意味合いが重複している部分も多く、線引きはあいまいです。

ただし、それぞれの言葉が持つ定義には、はっきりした違いがあります。

まとめ

日本人は「アジアン」「エスニック」といえば、主に南アジアや東南アジアの文化や料理をイメージします。

しかし「アジアン・エスニック」とまとめて表現されることも多いので、意味が混同しがちです。

「アジアン」「エスニック」の一種でアジアに限定したもの、と覚えておくと分かりやすいでしょう。

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