「アバンタイトル」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

「アバンタイトル」とは?意味と使い方

テレビドラマやアニメなどの映像作品で用いられる手法「アバンタイトル」とは? この記事では、「アバンタイトル」の意味を分かりやすく説明していきます。

「アバンタイトル」の意味とは?

「アバンタイトル」とは、フランス語で「~の前に」を意味する“avant”と、英語で「題名」を意味する“title”を組み合わせて、カタカナ読みにした造語です。

ドラマやアニメ、映画などの映像作品で、オープニングに入るよりも前にプロローグシーンを挟む映像手法のことを指します。

略して「アバン」と呼ばれたり、英語の“pretitle”=「プレタイトル」で呼ばれることもあります。

ちなみに、英語圏では“cold open”(コールドオープン)、もしくは“teaser”(ティザー)と呼ばれています。


「アバンタイトル」の効果

「アバンタイトル」では、おもに物語の世界観や主要となる設定の説明、物語のきっかけとなる「前日譚」や、「前回までのあらすじ」が流されます。

特に、連続ドラマやアニメ、特撮など、長編の映像作品では、アバンタイトルで「前回までのあらすじ」を流す作品が多数あります。

これには、「おさらい」をすることによって、視聴者の物語に対する理解の補助や記憶を補填する効果があります。

逆に、視聴者の興味を惹く狙いで、本編における重要な伏線となるシーンを流したり、本編のクライマックスシーンや終盤シーンの一部をアバンタイトルであらかじめ見せるパターンもあります。


「アバンタイトル」の例

・週刊少年漫画原作のアニメ『ONE PIECE』・・・『富・名声・力、この世のすべてを手に入れた男、海賊王ゴールド・ロジャー・・・』に続くプロローグで物語の主要な設定、世界観の説明をしています。

・テレビアニメ『機動戦士ガンダム』・・・『人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎていた。・・・』に続くプロローグで物語の主要な設定、世界観の説明をしています。

・週刊少年漫画原作のアニメ『名探偵コナン』・・・『○○。たった一つの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人。その名は、名探偵コナン!』、定番フレーズの前の○○の部分で、本編の一部シーンとともに、あらかじめ放送回の大まかなあらすじを視聴者に予告しています。

・テレビドラマ『古畑任三郎』シリーズ・・・「アバンタイトル」で古畑任三郎が放送回のキーワードに関係する小話をすることによって、視聴者にあらかじめ事件のヒントを与えています。

まとめ

「アバンタイトル」とは、映像作品において、オープニングより前にプロローグシーンを挟む映像手法のことを指します。

「アバンタイトル」には、物語の世界観の説明や前回のあらすじを流すことによって、視聴者の物語への理解の補助や記憶を補填する効果があります。

逆に、本編の重要なシーンの一部を「アバンタイトル」で先に見せることによって、視聴者の興味を惹く効果も持っています。

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