この記事では、「アロエ」と「サボテン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アロエ」とは?
ユリ科アロエ属の多年草・多肉植物の総称です。
原産地はアフリカ、アラビア半島、ソコトラ島などです。
栽培に適した温度は15~25度で、10度を下回ると成長が鈍くなります。
夏場は屋外で栽培することが可能です。
日本の冬は気温が10度を下回ることがあるため、屋内で栽培をします。
屋外で栽培する場合は、軒下など霜が当たらない場所に移動させます。
4月から10月の温かい季節に成長が盛んになり、11月から3月ころまでの低温期には成長がとまります。
低温期には水やりを行わず、活動が盛んになる時期には表土が乾いてからたっぷりの水を与えます。
「アロエ」の種類は500以上だといわれています。
5cm程度の小型のものから、18mにもなる大型のものまで、大きさはさまざまです。
形も茎が太いものや、そうでないものなどさまざまです。
アロエベラやキダチアロエは食用にされています。
アロエ入りのヨーグルトやジュースなどがあります。
「アロエ」の使い方
ユリ科アロエ属の多年草・多肉植物を指して使用する言葉です。
1種類の植物を指しているのではありません。
「サボテン」とは?
サボテン科の植物の総称です。
原産地はアフリカ大陸からインド洋とされています。
「サボテン」は多肉質であることと、葉が変化してできた刺座を持つことが特徴です。
トゲを持つ種があり、トゲには動物から身を守る、紫外線を防ぐ、水分吸収に役立つなどの働きがあります。
形態はさまざまで、ウチワ状のもの、球状のものなどがあります。
花を咲かせる植物で種子を作ります。
花の色もさまざまで白やピンクなどがあります。
「サボテン」は温かい環境で栽培をします。
5度以下になる場合は屋内に移動をさせます。
屋内で栽培する場合、冷暖房の風が当たらない場所に置きます。
水やりは1か月に1度程度でも問題ありません。
日本では観賞用として栽培されることが一般的ですが、食用として料理を出している店があります。
また「サボテン」は多肉化した植物の意味もあります。
「サボテン」の使い方
サボテン科に属する植物を指して使用する言葉です。
サボテン科でなくても、茎や葉が多肉化している植物をこの名で呼ぶことがあります。
「アロエ」と「サボテン」の違い
どちらの植物も多肉である点が似ていますが、同じものではありません。
「アロエ」はユリ科アロエ属の植物で、「サボテン」はサボテン科の植物です。
また「サボテン」は刺座を持つ特徴があります。
「アロエ」の例文
・『アロエを栽培する』
・『アロエを食べる』
・『アロエですり傷を手当てする』
「サボテン」の例文
・『サボテンのトゲを触って痛い』
・『サボテンに水やりをする』
・『サボテンの鉢を窓辺に並べる』
まとめ
2つの言葉が指す植物は多肉である点が似ていますが、同じ植物ではありません。