この記事では、「イキる」と「イキり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「イキる」とは?
虚勢を張ることです。
「いきがる」の略だとされています。
「いきがる」は漢字で書くと、「粋がる」または「意気がる」です。
「いきがる」には、粋だと思って得意になる、みせかけの威勢を張るという意味があります。
猫のことで考えてみます。
これまで一匹の猫を飼っていて、そこに新しく仔猫を迎えることになりました。
先住猫は大人で、新参猫と大きな年齢差があり、明らかに先住猫の方が強いです。
しかし、新参猫は負けていません。
力がないにもかかわらず、毛を逆立てて威嚇をします。
みせかけの威勢です。
このような場合「仔猫がイキる」などといいます。
「イキる」の使い方
みせかけの威勢を指して使用します。
みせかけなので、本当は人を従わせたり恐れさせたりする力はありません。
また、態度が大きいことを指しても使用します。
「生きる」「射切る」など漢字にすると意味が変わってしまうので、みせかけの威勢という意味で使用するときには「イキ」はカタカナにします。
「イキり」とは?
「イキり」は「イキる」の活用形です。
みせかけの威勢という意味や、調子にのって偉そうにするという意味です。
人間と一緒に暮らしている猫は、ときどき人間を見下したような顔や、あおるような顔をしたりすることがあります。
本当は力はないのに、威張ったように見せるのです。
そのような顔を「イキり顔」といったりします。
「熱り」という漢字にすると、熱気、いきれという意味になります。
蒸されるような高温の空気のことや、興奮して高まった意気込みのことをいいます。
「イキり」の使い方
「イキり○○」の形で使用することが多いです。
たとえば「イキり顔」「イキリオタク」などです。
「イキリタク」は、オタクの中でも威勢を張っている人や、タオクだと公言しているような人を指しています。
みせかけなので、本当は力はありません。
この意味で使用するときには「イキ」をカタカナにします。
「イキる」と「イキり」の違い
どちらも意味は同じで、虚勢を張ることを意味しています。
違いは使い方です。
「イキる」は動詞で、このままの形でこれだけで使用できます。
「イキり」は「イキる」の活用形で、これだけで使用することは少なく、「イキりたつ」「イキリオタク」などの形で使用をします。
「イキる」の例文
・『いくつになってもイキる人』
・『猫がものすごくイキるんです』
・『イキる人とはかかわらない』
・『イキる姿をながめる』
「イキり」の例文
・『イキりがすごい』
・『イキり顔をする猫を写真におさめる』
・『イキりたかったようだ』
・『イキり写真をアップする』
まとめ
どちらの言葉も「いきがる」の略だとされており、同じ意味を持っています。
違いは使い方です。
「イキる」はそのまま使われますが、「イキり」は他の語と組みあわせて使われることがあります。