身近に生息している野生動物はいろいろといますが、中でも「イタチ」と「テン」は見た目が似ている動物です。
この記事では、「イタチ」と「テン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「イタチ」とは?
「イタチ」とは、民家の近くなどに住んでいる小さな野生動物です。
細長い体つきをしていて、敵がやってくると、嫌なニオイを出して逃げます。
「イタチ」は、ネコ目(食肉目)イヌ亜目クマ下目イタチ科イタチ属に含まれます。
「イタチ」は世界中に広く生息しています。
日本では「ニホンイタチ」が存在しています。
「イタチ」は植物から動物まで何でも食べる雑食性です。
そのため、ニワトリなどの家畜を襲うこともあります。
逆に「イタチ」の天敵は野良猫や狐、または猛禽類と言われる鷹や鷲などです。
イタチ属の中でも「フェレット」はペットとして買われている動物です。
愛らしい見た目が人気のある理由でしょう。
「テン」とは?
「テン」とは山林に住む野生動物で、「イタチ」に似ていますが、体格は少し大きめです。
「テン」は、ネコ目イヌ亜目 イタチ科テン属に属しています。
日本には「ホンドテン」が多く、他には北海道に生息している「エゾクロテン」などが生息しています。
「テン」は雑食性で、木の実などの植物から小動物まで何でも食べます。
「テン」は夜行性で、夜間に行動し、野鳥やモモンガなどを襲うことがあります。
野生の「テン」は鳥獣保護法で守られている動物なので、勝手に捕獲することはできません。
「テン」の毛皮は高級品と言われ、大変重宝されています。
しかし、動物愛護上の観点から問題視する声も上がっています。
また、毛皮産業による環境汚染も問題となっています。
そのため、毛皮事業を廃止したブランドも少なくありません。
「イタチ」と「テン」の違い
「イタチ」と「テン」の違いを、分かりやすく解説します。
見た目は似ていますが、「テン」の方が「イタチ」よりも一回り大きいのが特徴です。
大きさは「ニホンイタチ」が体長20~35センチ程度、「ホンドテン」は40~55センチくらいです。
どちらも哺乳類で、世界中にいますが、日本にも生息しています。
まとめ
「イタチ」も「テン」も見た目は可愛らしい姿をしています。
しかし、農作物を食べるなどの被害が出ており、ハクビシンやタヌキなどと並んで、害獣と言われることがあります。
「イタチ」や「テン」は夜行性で、夜に行動するため、夜間に被害に遭うことが多くなってしまいます。
農作物を作っている農家にとっては悩ましい存在です。
「イタチ」や「テン」を実際に見たことがなくても、動物園でその姿を見ることができます。
彼らの見た目や生態を知ることで、自然界に住む野生動物の世界を知るきっかけとなるかもしれません。
彼らの生息数も、自然環境と大きく関係しています。
豊かな自然環境を保っていくためにも、「イタチ」や「テン」を含めた多くの野生動物との共生も考えて行かなければいけない課題です。