この記事では、「エタノール」と「アルコール」の違いを分かりやすく説明していきます。
「エタノール」とは?
アルコールの一種です。
「エタノール」は化学式がC2H6Oです。
ヒドロキシ基を持っています。
融点は-114.1℃と水よりも低く、常温では液体です。
無色をしていて、独特のにおいがします。
沸点は78.5℃です。
引火点は13℃ほどで非常に燃えやすい性質があります。
そのため、火気の近くでの使用は控えることが望ましいです。
「エタノール」は、医薬品原料、化粧品原料、科学工業用原料、自動車燃料など、さまざまな用途に用いられています。
化粧品に配合される場合は、清浄・殺菌・収れん・清涼なども目的があります。
清浄とは汚れがないことで、化粧品の場合は汚れを浮かせて皮脂などを取り除きます。
殺菌は菌を殺すことです。
化粧品の品質を保持するための配合されます。
収れんは引き締めることです。
清涼とは、爽やかで涼しいことで、エタノールが蒸発する際に肌に涼しさを感じることができます。
「エタノール」の使い方
アルコールの一種を指して使用します。
エチルアルコールと呼ばれることもあります。
医薬品原料、化粧品原料、食品添加物など、さまざまな用途に用いられています。
化粧品や食品添加物などの場合は、その製品の原料名にこの名称が記載されていることがあります。
「アルコール」とは?
炭化水素の水素原子をヒドロキシ基で置き換えたものの総称です。
第一級アルコール、第二級アルコール、第三級アルコールにわけることができます。
低級アルコール、高級アルコールというわけ方もあります。
低級、高級というのは、品質が優れているという意味ではなく、炭素数が少ない・多いを示すものです。
少ないものを低級アルコール、多いものを高級アルコールといいます。
アルコールはさまざまな用途に用いられています。
たとえば、燃料、工業用溶媒、香水などです。
「アルコール」の使い方
炭化水素の水素原子をヒドロキシ基に置き換えたものの総称を指して使用します。
総称であり、さまざまな種類があります。
たとえば、メタノール、エチレングリコール、グリセリンなどです。
「エタノール」と「アルコール」の違い
「アルコール」にはいろいろな種類があり、その中の一つが「エタノール」になります。
その中の化学式がC2H6Oのものを「エタノール」といいます・
「エタノール」の例文
・『エタノールを80%配合しています』
・『エタノールを製造している企業』
・『エタノールが肌に触れて刺激を感じた』
・『香水をエタノールで薄める』
「アルコール」の例文
・『アルコールを販売しています』
・『理科の実験でアルコールを使う』
・『アルコールの摂取を控えています』
・『アルコール分が5%の酒』
まとめ
同じもののように扱われていますが、同じものではありません。
「アルコール」は総称で、その中の一つが「エタノール」です。