この記事では、「オケージョン」と「セレモニー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「オケージョン」とは?
オケージョンは英語の綴りで“Occasion”と書き、単語の意味は「場合」です。
ビジネスマナーなどでよく言う「TPO」の最後のOは“Occasion”の頭文字を表します。
直訳では「場合」という意味ですが、日本語の意味合いでは「行事」のことで、特に生活に重要な儀式や行事を指すことがほとんどです。
入学式や結婚式、パーティーなどの行事で使われる服装という意味として出現しやすい言葉で、日本のアパレル業界では結婚式のドレスやスーツに対して「このドレスは結婚式のオケージョンにぴったりです」というように使われることが多くあります。
「オケージョン」には「プライベートオケージョン」、「ソーシャルオケージョン」、「オフィシャルオケージョン」の3つのタイプがあり、「プライベートオケージョン」は個人の場面という意味で自由度の高い状態を意味します。
「ソーシャルオケージョン」は社会的、社交的な行事を意味します。
具体的には結婚式やお葬式といった、大勢の人が集まる格式のある行事を指します。
最後の「オフィシャルオケージョン」は、公的な行事や場面を意味します。
社会人ではスーツや制服、作業着、学生であれば学校指定の制服といった、身に着けるもの制約を受ける場面を指します。
「セレモニー」とは?
「セレモニー」は英語の綴りで“ceremony”と書き、単語の意味は「儀式」や「式典」です。
オケージョンにも儀式という意味合いもありますが、「セレモニー」という単語はある形式に従って執り行われる特別な行事や厳粛な式を総称したものになります。
お店の開店行事や追悼式といった行事を表現するときに「オープニングセレモニー」、「追悼セレモニー」いった使い方をします。
それ以外にも大きな食事会や卒業式なども「セレモニー」と呼ぶことがあります。
「オケージョン」と「セレモニー」の違い
平易に言えば「オケージョン」も「セレモニー」も同様の意味ですが、使用するシチュエーションが違います。
「オケージョン」はアパレル、服飾関係のアイテムの修飾語として使われます。
「オケージョンシーンで使えます」というような使い方をします。
一方の「セレモニー」は儀式そのものを指すことがほとんどで、「セレモニーにあった洋服」という言い方はしますが、「オケージョン」の時のキャッチーな言い回しではなく、書籍などの説明文のような口語体の文章で、より使われます。
まとめ
「オケージョン」も「セレモニー」も儀式や行事を指す言葉というところは同じですが、「オケージョン」はアパレル関係アイテムの修飾語として使う言葉で3タイプのシチュエーションがあります。
一方の「セレモニー」は儀式そのものを指す言葉として使用することが多く広く使える単語です。
上手に使い分けましょう。