この記事では「オタ汁」【おたじる】の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。
「オタ汁」とは?意味
「オタ汁」【おたじる】とは、オタクな人の顔や体から出る「汗」という意味があります。
秋葉原が大好きなオタクがパニックになったとき焦ると額や背中から汗がぽたぽたと滴り落ちるさまや、かなり動揺したときに出る冷や汗を流すその汗を「オタ汁」と呼びます。
また、かなり緊迫した状態で汗が雨のように全身から流れ落ちるさまや、恐ろしい状態に陥ったときは謎の液体のように吹き出るものを「オタ汁」と表現する場合もあります。
「オタ汁」の概要
アニメオタクやアイドル好きな太っている人をアキバ体型と言い、そのような人が家にこもり、動画を視聴して汗をかいたり、気持ち悪いと思うアイドルの画像を見たときに冷や汗をかいたそれが「オタ汁」と言います。
このように、太っている人は座っているだけでもぬるぬるした汗をかいたり、細かな汗が毛穴から出て肌を濡らすのですが、自分でも「どうして出るのだろう」と思い、困り果てるそのさまを「オタ汁」と言うわけです。
さらに細かく言えば、太ったオタクの体から出た汗が蒸発して天井に付き、それが結露して地面にポタリと落ちるその液体を「オタ汁」と呼ぶこともあります。
この「オタ汁」という言葉が世間で使われるようになったのは、自宅にいることを趣味とし、家の中でひたすらアイドルを応援するオタクがコンサートに行ったとき激しくオタ芸したことで流す汗が蒸発して天井まで上がり、それが結露して雨のように降り注ぐといった場面を「オタ汁」と呼ぶようになったことからでした。
「オタ汁」の言葉の使い方や使われ方
あまり良い状態ではないときに使われるのがこの「オタ汁」であり、よく分からない汗が出て天井から落ちてくるように気持ち悪いと感じたときに使います。
例えばアイドルを応援している男性が太っているのも気持ち悪さを感じさせますが、物凄い汗を流すその体から臭い体臭を放っていれば周囲の人は「気持ち悪い」と感じる汗を「オタ汁」と言うわけです。
また、よくわからない不気味さを感じる液体を流すところが「恥ずかしいぞ」と自分を揶揄するときにも「変なオタ汁が出てきた」と人に残念だと思う気持ちを伝えます。
「オタ汁」を使った例文(使用例)
・『オタ汁という言葉が世間に広まったのはモーニング娘が世に出てきてからだった』
・『コミックマーケットの会場ではオタ汁が出やすいため、コミケ雲が現れて雨を降らせる』
・『天井が低い会場で開催されるコスプレパーティーでもオタ汁が流れやすい』
国民的アイドルのモーニング娘が誕生したとき、激しく踊って応援するオタ芸が流行りだしましたが、その頃から「オタ汁」という言葉が広まりました。
そんな「オタ汁」が出やすいのはコンサート会場だけではなく、オタクが集まるコミックマーケットでも同じように雲が現れ、雨のように汗を降らせます。
また、天井が低い会場では人々の熱気で室内の気温が上がりやすいためオタクが汗をかきやすいのですが、その雨が天井に付きやすく、「オタ汁」が発生しやすいのです。
まとめ
オタクも必死にアイドルを応援したいと思えば体を激しく振って動きますので、必然的に汗が出てきてしまいます。
このように、汗を垂らしながら必死に応援している人を馬鹿にしたり、揶揄するのではなく、静かに見守ってあげるのも大人としての対応です。
それだけ愛するアイドルのために体を張って応援する様子を優しく見守り、もしも行き過ぎたときは「オタ汁拭きなよ」と優しく声をかけてあげるといいでしょう。