この記事では、「オーブン」と「レンジ」の違いを分かりやすく説明していきます。
普段から何気なく使い分けている「オーブン」と「レンジ」には、具体的にどのような違いがあるでしょうか。
「オーブン」とは?
「オーブン」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「オーブン」とは、「食品を蒸し焼きにするための調理器具」となります。
箱型の商品が多く、熱した空気と、商品から生まれる水蒸気を、器の中に閉じ込めて加熱調理を行います。
炎などを直接当てて焼いたり煮たりする調理法とは違い、直接火にかけて焦がすような心配もないため、食材が変形したり、固くなる可能性が低く、風味が失われにくいという特徴があります。
「オーブン」は、はるか昔の原始時代に登場していたとされます。
掘った穴で炎を燃やし、その後、獲物を入れて蒸し焼きにしたと考られています。
また、「オーブン」の機能を持つ「オーブンレンジ」があり、各家庭で一般的に使われています。
この場合は「オーブン・グリル」という機能を使って食材を加熱します。
熱源は内蔵されたヒーターで、「オーブンレンジ」の内部を加熱して、空気の循環を利用し、加熱調理を行います。
ヒーターの熱を風によって循環させる方式の「熱風循環方式」と、庫内の上部と下部にヒーターを置き、挟むように加熱する「上下ヒーター方式」があり、購入する「オーブンレンジ」によって、熱し方に違いがあります。
「レンジ」とは?
「レンジ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「レンジ」は「電子レンジ」のことを意味します。
家庭用の「レンジ」が登場したのは1952年と言われていて、アメリカが最初でした。
日本では、その10年ほど後に登場しています。
「レンジ」は、マイクロ波と言う波長の短い電波を利用して加熱する方式になります。
食材には水分が含まれているため、「水分子」があります。
この水分子をマイクロ波によって、細かく振動・衝突させることによって、熱を生み出します。
その結果、加熱している食材全体が温まるという仕組みになっています。
「レンジ」の主な目的は、調理よりも「温め」です。
購入してきたお弁当が冷えてしまった時、レンジに数十秒かけるだけで、出来立てのように温かくなります。
また、冷凍食品を温めたり、牛乳を温めることができます。
「オーブン」と「レンジ」の違い
「オーブン」と「レンジ」の違いを、分かりやすく解説します。
「オーブン」は、薪による炎が作った熱や、ヒーターによって作られた熱を利用して、「蒸し焼き」する機能があります。
一方の「レンジ」は、マイクロ波を使い食材に含まれる水分子を振動・衝突させることで加熱するという機能があります。
このように、「加熱方法」がまるで違うことがわかります。
まとめ
「オーブン」と「レンジ」の違いについて見てきました。
「オーブン・レンジ」は、「オーブン機能」と「レンジ機能」の両方が備わっているため、両者を混同しがちですが、加熱する方法がまるで違うことがわかりました。