夏場でよく見かける虫は風流なものから力強いものまで色々な種類があります。
中でも「カゲロウ」や「トンボ」は風流なものとして人気がありますが、それぞれ個性的な生態をしており違いも多くあります。
この記事では、「カゲロウ」と「トンボ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「カゲロウ」とは?
「カゲロウ」は漢字で蜻蛉と書かれることが多く、節足動物として夏場によく見られる昆虫です。
「カゲロウ」は昆虫綱のカゲロウ目という分類であり、不完全変態でありなら特殊な半変態という成長することで有名です。
これは幼虫からの成長で途中に亜成虫という形態を挟む仕組みになっており、これを経て成虫となります。
カゲロウの幼虫から亜成虫になる時は水場で過ごすことが多く、夏の水場で「カゲロウ」を観察できます。
主に綺麗な水場に生息すると言われており、自然豊かな田舎では多く見られる存在です。
「カゲロウ」はこのような蛹にならない不完全変態という成長するのが特徴ですが、それ以外にも非常に寿命が短いことでも有名です。
成虫になり虫として子孫を残すという役割を終えるとその日のうちに死んでしまうことから1日しか生きられず、成虫の羽の美しさから儚いものの例として使われることも多いのが特徴です。
同音異義としては「陽炎」というものがありますが、この言葉の意味である光の揺らめきという意味と1日で死んでしまう成虫の姿が似ているということから、この言葉が語源となり「カゲロウ」という名前が付いた説もあります。
「トンボ」とは?
「トンボ」は漢字で蜻蛉と書かれることが多いのですが、これは「カゲロウ」と一緒の漢字を使うので区別するために通常はカタカナで書かれます。
「トンボ」も節足動物の昆虫綱でありトンボ目という分類で世界中に様々な種類があることで有名です。
「トンボ」は卵、幼虫、成虫という形で成長していく不完全変態の昆虫であり、成虫になると大きな複眼があり空を飛ぶことで有名です。
長い2枚の羽を用いて空を駆ける姿は風流なものであり、夏場の風物詩として人気です。
「カゲロウ」と「トンボ」の違い
「カゲロウ」はカゲロウ目の昆虫であり、「トンボ」はトンボ目の昆虫という点が異なります。
「カゲロウ」は成虫して子供を残すための交尾が終わってしまうとその日のうちに死んでしまうことから、非常に儚いものの例として使われることも多いのが特徴です。
「カゲロウ」の例文
・『田舎に住んでいた時にカゲロウの大量発生が起きてそれはもう大変だった』
・『カゲロウのような儚い命をテーマにした小説が発売されて、大ヒットとなった』
「トンボ」の例文
・『昔はよくトンボを捕まえていたものだが、大人になってからもやりたいなと思うことはある』
・『トンボを捕まえるために指を使ってグルグル回していたが、トンボは飛び去ってしまった』
まとめ
「カゲロウ」や「トンボ」は夏の風物詩として人気ですが、寿命の長さという点では相当な違いがあります。
どちらも羽の美しさなどが人気であり、夏には色々な種類を見ることが可能です。