上質なストールには、いくつかの素材があります。
この記事では、「カシミア」と「パシュミナ」の違いを分かりやすく説明していきます。
ファッション雑貨選びのヒントにしてみてください。
「カシミア」とは?
カシミアとは、ヤギの毛織物のこと。
艶のある美しい素材で、素肌に触れるとナチュラルな心地よさを感じます。
とても暖かいのでカシミアのニットやセーター、ストールやマフラーは秋冬の定番となっています。
もともとカシミアは、インドのカシミール地方で生まれたもの。
この地で飼われていたヤギの毛から、毛織物をつくったのが「カシミアの始まり」です。
秋になると寒い冬をのりこえるために、ヤギの体にはしなやかな産毛が生えます。
このうち良い所だけを刈り取ったのが、カシミア。
選びぬかれた毛だけが採用されるため、1頭のヤギからとれるカシミアは、とても僅かな量です。
高地が生んだ自然素材ということもあり、カシミアの織物は肌にやさしい感触です。
軽くて暖かいので、真冬のシーンで重宝します。
「パシュミナ」とは?
パシュミナとは、ヒマラヤヤギの毛織物のこと。
1度羽織るとその美しい温もりを忘れられない、非常に上品な素材です。
パシュミナはもともと、インドやネパールなどの国で作られてきた伝統的な織物です。
使われるのは最高級品質のカシミアとシルク。
はたおり機を用いながら、時間をかけて丁寧に編みあげていきます。
とても繊細な作り方をしているので、生地がなめらかで美しいです。
パシュミナの魅力は、薄くて透明感があること。
繊維の1本1本がとてもキメ細やかなので、女性らしいたおやかさも感じられます。
さっと羽織れるので、年間とおして身に付けられます。
「カシミア」と「パシュミナ」の違い
どちらも人気のファッションアイテムです。
「カシミア」と「パシュミナ」の違いを、分かりやすく解説します。
・ニットの「カシミア」ストールの「パシュミナ」 どちらも秋冬の人気素材です。
「カシミア」は高地に住む、ヤギの羽毛を毛織物にしたもの。
なめらかなツヤと高い保温性を楽しめます。
一方でパシュミナは、カシミア糸にシルクを混ぜて織ったもの。
透け感のある、軽やかな素材が魅力的です。
厚みのあるカシミアはマフラーやニット、コートやカーディガンなどのトップスや羽織り物につかわれています。
そして薄手のパシュミナは、ストールやショールとして販売されます。
深みのあるカシミアと、透け感のあるパシュミナ。
どちらも一生使い続けられる、おすすめ素材です。
まとめ
「カシミア」と「パシュミナ」の違いを分かりやすくお伝えいたしました。
どちらも美しい風合いを楽しめる、高級織物です。
カシミアはヤギの毛織物のこと。
パシュミナはカシミア繊維とシルクを混ぜてつくったものです。
カシミアはセーターやニット、カーディガンに。
パシュミナはショールやストールに加工されています。
どちらも艶のある光沢と、なめらかな肌触りが魅力的です。