ブラックな働き方に関する話題で登場する「クラッシャー上司」とはどのような存在を指す言葉なのでしょうか。
今回は、「クラッシャー上司」の意味と類語について解説します。
「クラッシャー上司」とは?意味
「クラッシャー上司」とは、「部下を理不尽に起こったり必要以上に責めるなどして潰してしまう問題のある上司」を指す言葉です。
「クラッシャー上司」の概要
「クラッシャー上司」という言葉が注目されるようになったのは2000年台後半に入ってからです。
長引く不況の影響から賃金が伸び悩んでいた当時、低賃金で過酷な労働を貸すブラック企業が社会問題になっていました。
これまでも過剰労働や長時間残業などはありましたがブラック企業では劣悪な労働環境に加えて人を人とも思わないような劣悪な職場環境がありました。
貴重な人材を大切にすることなく使い捨てるような雇用が常態化されていながらも表g旗と呼ばれるほど厳しい状況にあった労働市場において多くの労働者は理不尽を感じながらも生きていくためにそのような環境に甘んじるほかありませんでした。
ブラック企業が社会問題として取り上げられるようになった余波で職場における問題人物にも注目が集まりました。
そのような流れで顕在化してきたのが部下を理不尽に扱う「クラッシャー上司」です。
「クラッシャー上司」は自分の成績ばかりにこだわり部下を大切にしません。
ストレスで八つ当たりをしたり必要以上に怒鳴ったりなど部下に対して人を人とも思わないような扱いを繰り返し最終的には退職に追い込みます。
会社にとっては貴重な人材を理不尽に壊して使い物にしてしまう様子から名付けられたのが「クラッシャー上司」という呼び方です。
やっかいなのは「クラッシャー上司」が必ずしも無能だとは限らないことです。
部下に理不尽に接しながら業績だけは確保しているタイプの上司は意外と多く、このようなタイプは上層部に高く評価されます。
部下にとってはやっかいで最悪な上司でありながら上の覚えがめでたいことで排除されることがなく、新人を採用しては潰されてしまうという負のループが繰り返されるのが悲しい現状です。
一般的には「怒鳴ったりすごんだり脅したりなどして部下の精神を追い詰める」ような上司を「クラッシャー上司」と表現します。
貴重な人材を使い潰す「クラッシャー上司」は会社に悪影響を与えるだけではなく社会としても許しがたい存在です。
「クラッシャー上司」の言葉の使い方や使われ方
・『新人が定着しないのはクラッシャー上司のせいだ』
・『本人に自覚がないのがクラッシャー上司のやっかいなところである』
・『クラッシャー上司を切り捨てないと会社に未来はない』
・『カウンセリングが必要なのは休職中の部下ではなくクラッシャー上司のほうだ』
「クラッシャー上司」の類語や言いかえ
・モンスター上司
「常識が通用しないモンスターのような上司」を指す言葉です。
「クラッシャー上司」のように部下を潰すだけでなくわがままで横暴なふるまいをするたちの悪い上司を意味します。
・パワハラ上司
「職場内の優越的な地位を利用して嫌がらせを行う上司」を意味する言葉です。
「クラッシャー上司」とは非常に意味合いが近く、部下が壊れてしまうか否かで使い分けられます。
まとめ
「クラッシャー上司」は決して新子異概念ではなく昔から板タイプの上司があらためて定義されたことで顕在化したものです。
最近では企業研修が導入されるなど対策も進んでいるので万が一被害にあった場合は毅然と対応してください。