この記事では、「グラタン」と「ドリア」の違いを分かりやすく説明していきます。
「グラタン」とは?
オーブンなどで表面を多少焦がしたような調理法、またそのように調理した料理のことです。
フランスのドーフィネ地方が発祥の郷土料理から発展したといわれています。
日本で「グラタン」というと、肉・魚・野菜などの具材にベシャメルソース(白いソース)を混ぜ合わせ、皿に入れて上からチーズをふりかけ、オーブンで焼いた料理を指すことが多いです。
具材に使用されるものはさまざまで、エビやカニなどの魚介類を使ったものは「シーフードグラタン」、マカロニを使ったものは「マカロニグラタン」、じゃがいもを使ったものは「ポテトグラタン」といったように、具材にあわせた呼び方がされています。
作り方を簡単に説明します。
野菜や肉などの具材を炒めます。
火が通ったらバターを加え、さらに薄力粉を加えて炒めます。
次に牛乳を加えて、とろみがつく状態まで熱し、塩などで味付けをします。
これを耐熱皿に入れて、上にチーズをのせ、オーブンで焼きます。
焼き色がついたら完成です。
「グラタン」の使い方
肉・魚・野菜などの具材とベシャメルソースを混ぜ合わせたものを、皿に入れて上にチーズをのせ、焼いた料理を指して使用する言葉です。
どのような具材であっても、白いソースを使っていて、チーズをのせて、焼いた料理なら「グラタン」といいます。
「ドリア」とは?
ピラフなどの米の上にベシャルメソースをかけて、オーブンで焼いた料理です。
この料理には、必ず米とベシャルメソースを使用します。
ベシャルメソースとは、小麦粉とバターを炒めたものに牛乳を加えたソースです。
白色あるいはクリーム色をしています。
作り方を簡単に説明します。
具材は好きなものを使用します。
タマネギ、きのこ、ニンジンなどが使われることが多いです。
具材は切ってフライパンで炒めます。
これと炊いたご飯を混ぜ合わせ、耐熱皿に入れます。
その上にベシャルメソースをかけ、さらに上からチーズをかけます。
これをオーブンで焼いて焼き色がついたら完成です。
「ドリア」の使い方
ベシャルメソースとご飯を皿に入れ、その上にチーズをのせて焼いた料理を指して使用する言葉です。
米を使っていないものは、この名で呼びません。
「グラタン」と「ドリア」の違い
ベシャルメソースとチーズを使っている点と、調理方法がオーブンで焼くという点が同じですが、同じ料理ではありません。
「グラタン」はさまざまなバリエーションがあります。
一方、「ドリア」は米を必ず使用します。
米の代わりにマカロニやポテトなどを使った場合は、「ドリア」とはいいません。
「グラタン」の例文
・『今日の夕飯はグラタン』br> ・『あつあつのグラタンを食べる』
「ドリア」の例文
・『久しぶりにドリアでも作ろうかな』
・『冷凍のドリアを購入する』
まとめ
同じような材料を使用し、似たような調理方法をする料理ですが、2つの料理は別のものです。