この記事では、奇妙な言葉と言える「コテンパンにする」の意味を分かりやすく説明していきます。
「コテンパンにする」とは?意味
「コテンパンにする」とは「徹底的に打ちのめす」ことを意味する言葉です。
ここではカタカナ表記にしていますが、外国語から来たいわゆるカタカナ語ではなく、擬音的な響きからカタカナ表記にされたものです。
少し奇妙な言葉と言えますが、この言葉について詳細に説明します。
「コテンパンにする」の概要
「コテンパン」は「コテンパンにする」の他、やられる場合には「コテンパンにやられる」との表現で、しばしば使われます。
この「コテンパン」は、「徹底的や、いやというほど」という意味を持つ言葉ですが、非常に面白い語感がある言葉です。
若い人の中には、馴染みがない方も少なくない言葉かも知れません。
この言葉は、「こてんこてん」や「こってこて」や「こってり」という表現から派生した言葉だとされています。
「コテンパン」のもととなっている言葉の一つである「こってり」は「こってりラーメン」などの表現で、若い人にも馴染みのある言葉でしょう。
この「こってり」を辞書で調べると「味や色などが濃くて、しつこいさま」と「程度のはなはだしいさまや、いやというほど」と記載されています。
すなわち「コテンパン」は「こってり」の2つ目の意味と同じ意味を持つ言葉だと言え、「こってり」などから派生した言葉である事が分かります。
また「コテンパンにする」の意味として、前項で「徹底的に打ちのめす」ことと書きましたが、これは暴力で「打ち負かす」だけを意味するのではなく、言葉を使って議論で「打ち負かす」ことにも、仕事上の成果で「打ち負かす」場合にも、とにかく相手を「打ち負かす」様々な事柄に対して使われる俗語なのです。
「コテンパンにする」の言葉の使い方や使われ方
「コテンパンにする」の言葉は、以下の例の様に使われます。
・『プロボクシングの試合前に、相手をコテンパンにすると豪語していた選手が、1ラウンドで簡単にKO負けてしてしまった』
・『テレビで活躍する政治評論家による議論の場で、最も若手の評論家が、多くの論客をコテンパンにしました』
・『新製品開発競争で、競合メーカーに敗れた我が社の技術者は、次はA社をコテンパンにすると豪語していましたが、単なる負け惜しみにしか聞こえませんでした。』
「コテンパンにする」の類語や言い換え
「コテンパンにする」の類語や言い換えとしては、「袋叩きにする」や「ボコボコにする」や「打ち負かす」や「撃退する」や「吊し上げる」や「扱き下ろす」などを挙げる事が出来ます。
まとめ
「コテンパンにする」とは「徹底的に打ちのめす」ことを意味する言葉です。
この言葉は、暴力により「打ち負かす」場合だけでなく、様々なスポーツの試合や論戦や仕事上の競合など、様々な場合で使う事が出来る言葉です。
ちなみに「コテンパン」は「こてんこてん」や「こってこて」や「こってり」という表現から派生した言葉だとされています。