この記事では、「コングロマリット」の意味を分かりやすく説明していきます。
経営にまつわる言葉を、覚えていきましょう。
「コングロマリット」とは?意味
「コングロマリット」とは、複合企業のこと。
色々な会社が集まってできた、巨大なグループ会社をあらわします。
一般的には合併や買収によって、大きな企業ができることを指しています。
コングロマリットのメリットは、企業の儲けが増えること。
すでに成功している企業を買収すれば、そのノウハウを活かしながら「会社の財力」をアップしていけます。
また優秀な人材がお互いに行き来できるので、これまでにないアイデアも生まれやすくなります。
一方でコングロマリットには、デメリットもあります。
例えば不祥事などが起こってしまったとき、グループ全体のイメージが著しく悪化します。
良い時期はお互いに良い影響を与えあいますが、悪くなると全体の足を引っ張ってしまう懸念もあります。
長所と短所、どちらもあるのがコングロマリットです。
「コングロマリット」の概要
「コングロマリット」は外資系企業で生まれたビジネスモデルです。
1960年代のアメリカでヒットし、当時は多くの企業がコングロマリットを積極的に進めてきました。
複数の企業が集まることによって、生産性が高められて技術力なども向上すると考えられていたのです。
ところが最近では「コングロマリットを解体して、分社化する」正反対の動きもみられています。
アメリカの大企業ゼネラル・エレクトリック社は2021年11月初旬に「これまでの事業を3つに分社化すること」を表明しました。
大きすぎる企業を避ける動きが、一部の投資家の間で見られているからです。
1960年代に生まれたコングロマリットが終わりを告げようとしているのか、これからのニュースに注目が集まっています。
「コングロマリット」の言葉の使い方や使われ方
「コングロマリット」はこのように用います。
・『名だたる大企業が、コングロマリット解体の動きをみせている』
・『一世を風靡したコングロマリットだが、もはやオワコンになっているね』
・『コングロマリットの見直しについて、水面下で議論がおこなわれている』
コングロマリットは、企業が合併や分社化するときに用いられる言葉です。
「コングロマリット」の類語や言いかえ
「コングロマリット」はこのような単語に、置きかえできます。
・複合企業
・多角化経営
「コングロマリット」は合併して大きくなったグループ企業のこと。
日本では楽天やソフトバンクなどが挙げられます。
反対に東芝など、こうした動きを取りやめる企業も出てきています。
まとめ
「コングロマリット」の意味や使い方をおさらいしました。
最近耳にする「コングロマリット」とは、企業買収で大きくなった複合企業のこと。
1960年代にアメリカで生まれたビジネスモデルです。
一方で投資家の反発から、コングロマリットを解体する動きも出始めています。
これからのニュースに注目していきましょう。