この記事では、「ゴースト」と「ファントム」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ゴースト」とは?
「ゴースト」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ゴースト」は英語で「ghost」と表記されます。
「ゴースト」は「幽霊、亡霊、怨霊」という意味があります。
「昨日、枕元にゴーストが立っていた気がした」とか、「ゴーストが地下鉄に棲んでいるらしい」など「ゴースト」を使った文章を作ることができます。
このように「ゴースト」は、日本語で一般的に使用されている「幽霊」「お化け」を指す言葉になります。
「怪談」のことを「ゴーストストーリー」という英語に直すことができます。
また「ゴースト」には、「テレビの多重像や乱像」という意味があります。
電波が建物などに当たり反射する影響で、本来の画像以外の影のようなものが映ることを指します。
さらに「ゴースト」には、「写真撮影時の、正規の像以外にできる像」という意味があります。
被写体を移すとき、光が強すぎると起こる現象です。
「写真の中にゴーストが現れた」などと言います。
「ファントム」とは?
「ファントム」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ファントム」は英語で「phantom」と表記みます。
「ファントム」は「幻影。
まぼろし。
亡霊」という意味があります。
「ファントム」の語源は、古代ギリシャで使用されていてヘレネス語の「phantasma」に由来していて「幻」という意味があります。
そのため「ファントム」には、「実体のない何か」というニュアンスが強くなります。
先述した通り「ファントム」には「亡霊」という意味がありますが、「いないかもしれない」「幻かもしれない」という前提が含まれています。
そのため、「ファントムを見た」という場合は、亡霊を見たかもしれないが、幻かもしれないと、見た人が思っているということになります。
オペラやミュージカルで有名な『オペラ座の怪人』に「ファントム」が登場しますが、「ファントム」は見た人は、亡霊だと思っている一方で、幻を見たと思っている節もあります。
「ゴースト」と「ファントム」の違い
「ゴースト」と「ファントム」の違いを、分かりやすく解説します。
「ゴースト」には「幽霊。
お化け」という意味があります。
一方で「ファントム」には「幻影。
亡霊」という意味があります。
「ゴースト」は、「目に見える死者の霊」という意味があるのに対して、「見えるはずのないものが見える現象」という意味がある言葉になります。
そのため、いわゆる幽霊やお化けは、「ゴースト」がふさわしく、幻のような人の姿のようなものを見たと感じた場合は、「ファントム」という言葉がふさわしいことになります。
まとめ
「ゴースト」と「ファントム」の違いについて見てきました。
2つの言葉には「亡霊」という意味が含まれていますが、「ゴースト」は「死者の霊」を意味し、「ファントム」は「幻かもしれない霊」という意味があり、明確な違いがあります。