この記事では、「サラダ油」と「ラード」の違いを分かりやすく説明していきます。
「サラダ油」とは?
サラダやオイル漬けなど、生でも食べられる精製度の高い油のことです。
日清オイリオがこの名で販売をはじめたといわれています。
販売されたのは大正13年です。
西洋では、塩や酢などを加えたオイルをかけてサラダを食べる習慣がありましたが、当時の日本では油は主に揚げ物を作る際に使用するもので、サラダ用のものがありませんでした。
サラダにかけてもおいしく食べられるように、精製度を高めて作られたものが「サラダ油」です。
原料は、菜種、綿実、大豆、ごま、ひまわり、とうもろこし、紅花、米、落花生などです。
菜種油、大豆油など、原料の名がつけられた油がありますが、「サラダ油」はサラダという植物や、レタスやトマトなどサラダに使われる野菜から得た油という意味ではありません。
菜種を原料にした油は、菜種油といわれますが、菜種を原料に作られた「サラダ油」もあります。
この2つの違いは精製度です。
「サラダ油」の方が精製度が高く、低温でも固まらないようになっています。
「サラダ」という通り、サラダドレッシングとして利用されています。
加熱調理にも使用することができ、炒め物や揚げ物などに利用されます。
「サラダ油」の使い方
生でも食べられる精製度の高い油を指して使用する言葉です。
「ラード」とは?
豚の組織からとった食用の脂です。
豚の脂肪の割合は部位や飼育方法によって異なります。
豚の油の融点は34~40℃で、常温では固体です。
固まっているときは白色をしています。
この油は、ラーメンのスープ、揚げ物、菓子、パンなどに利用されています。
ラーメンのスープの上に油が浮いていることがありますが、これは「ラード」の可能性があります。
ただし、店によって使用している油は異なります。
油は水よりも軽いので、水と混ぜると水の上に浮かんできます。
菓子では、ちんすこうやクッキーに利用されます。
ケーキのようなふわふわした食感のものよりも、サクサクした食感のものに使うことが多いです。
「ラード」の使い方
豚の組織から得た食用の脂を指して使用する言葉です。
「サラダ油」と「ラード」の違い
どちらの言葉もあぶらを指しているのですが、原料と常温で液体か、固体かという点が異なります。
「サラダ油」の原料は菜種、綿実、大豆、ごまなど植物で、常温では液体です。
「ラード」の原料は豚で、常温では固体です。
「サラダ油」の例文
・『サラダ油をお中元でもらう』
・『サラダ油を3本購入する』
・『サラダ油を使って炒め物を作る』
・『もう少しでサラダ油がなくなりそうが』
「ラード」の例文
・『ラードを購入する』
・『ラードが固まっている』
・『ラードを使って菓子を作る』
・『ラードが安かった』
まとめ
どちらの言葉もあぶらを指していますが、原料と常温での状態に違いがあります。