「ジャムる」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

「ジャムる」とは?新語・ネット用語

ネットで見かける表現のひとつに「ジャムる」があります。

ジャムといえばパンに塗るイチゴやりんごのペーストを思い浮かべる方も多いですが、このジャムは全く別の意味であり食べ物のことではありません。

今回は、「ジャムる」の意味と使い方について解説します。

「ジャムる」とは?意味

「ジャムる」とは「モノが詰まって正常に排出されなくなること」を指す言葉です。


「ジャムる」の概要

「ジャムる」の由来は英語の「jam」で本来の意味は「無理やり詰め込む」です。

そこから転じて「ぎゅうぎゅう詰めで動かなくなる」という意味でも使われるようになり、さらに日本語化されて「ジャムる」という言葉になりました。

交通渋滞のことを英語では「traffic jam」と言います。

車が詰まって動かなくなる様子を「jam」で表していますが、交通渋滞は「車がジャムる」と表せます。

「ジャムる」はきちんと整えずに詰めてしまったために正常に送られず作動しない、排出に異常が生じることも意味します。

コピー用紙が「ジャムる」といえば紙詰まりを起こして停止してしまっている状態を表します。

銃器の弾丸が詰まりを起こして使えなくなることも「ジャムる」と表現します。

映画「プライベート・ライアン」には兵士が拳銃の銃把をヘルメットにコンコンとたたきつけるシーンがあります。

これは銃把におさめられた弾倉内の弾丸の乱れを叩くことで整え直しているシーンです。

向かいの拳銃は精度が低く激しく動かすと弾倉内で弾丸が動いてしまいすぐに動作不良が発生しました。

正常な位置からずれた弾丸を軽く叩いて元の位置に戻すことで「ジャムる」のを防いでいるのですが、現在の精度が向上した銃器ではほとんど見られないシーンです。

現代語としての「ジャムる」はさまざまな場面で使われます。

紙や粒上のものなどに対して使われることが多いですが人や乗り物など大きなものにも使われます。

「さまざまな人がごっちゃに集まる」様子を指してミュージシャンなどが即興的にセッションするジャムセッションのことを「ジャムる」と言う使い方もあります。


「ジャムる」の言葉の使い方や使われ方

・エアガンの弾がジャムると故障の原因になる。

・コピー機がジャムってしまい仕事に支障が出る。

・サビ弾のせいで機関銃がジャムるのを防ぐためにあらかじめチェックしておく。

・試合終了と同時に観客が一斉に帰り始めたので出口がジャムる。

「ジャムる」の類語や言いかえ

・根詰まりを起こす
順調に送られるはずのものが詰まって動かなくなってしまうことを指して「根詰まりを起こす」と表現します。

ジャムるは弾丸や用紙など送る対象物そのものが原因で詰まりを起こすことを指しますが、こちらは汚れなど送る対象物以外が原因で詰まってしまうことも含みます。

・噛む
コンベアなどの送り装置において乱れや歪みにより送る対象物が装置に挟まり詰まってしまうことをさして「噛む」と表現します。

「ジャムる」のように量の多さが原因の詰まりではありませんが故障の状況としてはとても良く似た状態を指しています。

まとめ

「ジャムる」は直感的にイメージが理解しやすく、言葉の意味さえ知っておけばとても使い勝手のいい言葉です。

何かが詰まって動かないことを伝えたいときがありましたらぜひ使ってみてください。