この記事では、「ツーカーの仲」【ツーカーのなか】の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。
「ツーカーの仲」とは?
自分の思っていることが伝わる仲である気心の知れた相手を「ツーカーの仲」【ツーカーのなか】と言い、いかに心がつながっているか表します。
一緒にいるだけで楽しい雰囲気が作れる間柄の相手とは会話がなくても心が通じ合うものであり、まるで家族のような関係です。
このような人とは無言であっても相手が今どのようなことを考えているか伝わってくる雰囲気だけで感じられるものであり、お互いに心で察知できるところがトランスシーバーのようです。
そんな電波発信機の音に例えて、二人の関係が通じることを表すために「ツーカーの仲」と例えたのでした。
「ツーカーの仲」の概要
昭和40年代に登場した「ツーカーの仲」は、阿吽の呼吸を感じさせる仲の良い相手との間柄を指す言葉です。
元々は会話しているとき、片方が「○○だってさ」と言えば詳しく説明していないのに、相手の方が読み取ろうと努力することで「そうかあ」と返事したことで会話が成り立ったことから「ツーカーの仲」と言い表したことがこの言葉が生まれた由縁です。
この会話の流れを、当時人気だった落語家が話したことで庶民の間に広まっていき、現代も通用する言葉となったというのが有力な語源となっています。
「ツーカーの仲」の使い方や使われ方
気取らず、何でも率直に話せる相手に対して使われているのが「ツーカーの仲」であり、腹の内から安心して何でも話せるからこそ「ツーカーの仲」として付き合えるわけです。
ほとんど会話しなくても「な」と言えば「ああ」と成立するほどの仲の良い友達や知人、兄弟姉妹などかなり親しい相手に対して使う言葉でもあります。
趣味や思考、食べ物まで何でも合うような相手とはその場の空気を読み取れるだけではなく、心まで読める人同士が電話で話すとき顔が見えなくても相手の言わんとしていることが読めるその状況を「ツーカーの仲」と言います。
「ツーカーの仲」を使った例文
・『ツーカーの仲の相手は心から信頼できる間柄である』
・『一緒にいるだけで安心できる間柄がツーカーの仲と呼ぶ』
・『相棒もツーカーの仲であり、相手との息もぴったりと合う』
仲良しの相手とは心から信頼できるからこそ、一緒にいるだけで気持ちが通じ合うところが何も話さなくても通じ合える間柄になるわけです。
一緒にいるだけでも心が通じ合い、幸せに感じるからこそ「ツーカーの仲」でいられるところであり、そのような仲であるから相手と息がぴたりと合う相棒のような関係になるわけです。
まとめ
言葉がなくても心から通じ合える仲良しの相手との間柄を「ツーカーの仲」と言います。
詳しく話さなくても相手が何を考えているか、どんなことを話したいのか分かる親しい関係であるとき、このように話さなくても心が通じ合うようになるわけですが、言葉がいらない間柄になるためには日々の信頼関係が必要なのです。