この記事では、「ドザえもん」の意味や使い方を分かりやすく説明していきます。
「ドザえもん」とは?
「ドザえもん」とは、ひじょうに太っており、醜い人という意味があり、まるで丸太のようにころころと太っているところが、水死して膨らみ、水の中に浮かんだ溺死者の死体をこのように呼ぶわけです。
漢字では「土左衛門」と書き、すでに息もせず、手足も動かなくなっている死体は役に立たないところから現実の世界でも使えない人を指す言葉としても使われています。
「ドザえもん」の概要
福岡市にある「福岡城まるごとミュージアム」で開かれたアートイベントで、アニメのドラえもんをモチーフにした人形を前後にスパッと真ん中から切り、地面にうつ伏せにしたアートが話題になりました。
この作品を生み出したのが芸術家の岡本光博氏で、立体作品を生み出すことがうまい人です。
このイベントでは題名を伏せて自分の作品を展示し、話題となりました。
しかし、この作品には「ドザえもん」。
という題名が付けられていたのですが、わざわざ黒塗りで分からないようにしたことも取り上げられ、話題となったのです。
岡本氏はこの「ドザえもん」という題名を江戸時代に使われていた水死体を呼ぶときの(土左衛門)からもじり、名づけます。
「言葉遊びがメインテーマ」という岡本氏は、ユーモアを交えて見る人にだじゃれを楽しんでもらいたいと思う一方、人の作品を勝手に使うことの著作権侵害について作品を通して表したのでした。
「ドザえもん」の言葉の使い方や使われ方
まるで、水死体のようにお腹が膨らみ、顔もまん丸に膨れ上がったような見た目の人を「ドザえもん」と呼び、馬鹿にするときに使う言葉として使われています。
職場ではあまり使われていませんが、私生活では若者同士が食べ過ぎて、お腹が膨らんだとき「まるでドザえもんみたいだな」とこ馬鹿にするときに使います。
プールの水面にうつ伏せになった状態で死んだ真似する者に向かって「ドザえもんみたいだな」と言って茶化すことで、その場を楽しいものにするときにも使われていますし、街で見 かけた力士のような全体的に太っている人を「ドザえもんだ」と言うなど、様々な使い方があります。
「ドザえもん」を使った例文(使用例)
・『お前太ったな。ドザえもんみたいだぞ』
・『まったく使えないからドザえもんのようで使えないから家に帰ってくれ』
・『岡本氏は表現を閉ざすのではなく、あえて見せることが大切だとドザえもんを展示した』
江戸時代には、水死体がまるで巨漢力士のようにまん丸に太っていたことから「土左衛門」というようになりましたが、そこから全体的に太ってしまった人を馬鹿にするように「ドザえもん」と言い、親しい友達を馬鹿にするとき使うようになりました。
使えないという意味もあり、付き合っていられないから家に帰れと言うときにも使えます。
そんな「ドザえもん」を芸術家の岡本氏は開かれた芸術を披露するために披露したのです。
まとめ
作品の題名が不適切と苦情の電話がかかってきたことを受けて、岡本氏は作品名を黒く塗りつぶしましたが、あえて展示して、開かれた芸術を見せる彼の意気込みは素晴らしいものです。
様々な意味を込めて見る人に訴え、議論させることが「ドザえもん」の意味でもあるのです。