この記事では、「ド肝を抜かれる」の意味を分かりやすく説明していきます。
「ド肝を抜かれる」とは?意味
「ド肝を抜かれる」とは、辞書を調べると「度肝を抜かれる」と表記されており、その意味は想定外の事態にとても驚くことと記載されています。
「ド肝を抜かれる」の概要
「ド肝を抜かれる」とは、考えてみると少しおかしな表現に思えますが、これがどうして想定外の事に非常に驚くことを指す言葉となったのかについてせつめいします。
「ド肝を抜かれる」の「ド肝」とはどういう意味かをまず見て見ます。
「ド肝」の「肝」は肝臓に代表される臓器一般を指す言葉で、そこから転じて心や気持ちや精神を表現する場合にも使われるようになったものです。
また「ド肝」は本来は「度肝」と表記されるもので、この「ド=度」は「肝」を強調する接頭語です。
この「度」を「ド」と表記して強調する接頭語として使う事が一種の流行言葉として使用されているのです。
例えば「ド根性」や「ド素人」や「ド頭」はよく耳にすると思います。
ちなみに、強調するための接頭語の「度」は元々当て字との事で、かつては「大」の字を当てて「ど」と呼んでいた事もあるそうです。
以上説明したことから、「ド肝を抜かれる」とは、精神を奪われるほど非常に驚く事を指す、少し砕けた言葉として使われているのです。
「ド肝を抜かれる」の言葉の使い方や使われ方
「ド肝を抜かれる」の言葉は、『今年来日した助っ人外国人スラッガーが初打席で140m級のホームランを放ち、観客はド肝を抜かれた。』や『ラスベガスのショーの奇想天外なパフォーマンスにド肝を抜かれた。』の様に使われます。
「ド肝を抜かれる」の類語や言いかえ
「ド肝を抜かれる」は想定外の事に非常に驚く事を指す言葉ですが、その驚き方と反応にはいくつかの類型あり、それぞれに応じて言い換えとしては、以下の類語が適していると言えます。
まず驚きの余り、他のものが考えられないような状況になった時なら、『あっけに取られる』や『目が点になる』が近いでしょうし、また心理的に大きな動揺を受けたような場合には、『精神的ダメージを受ける』や『衝撃を受ける』や『脳天をぶち抜かれる』が近く、さらに驚きによって言葉がなくなる様な場合には、『唖然とする』が適していると言えるでしょう。
ただし、いずれの言い換えの場合にも、「度肝」ではなく「ド肝」と表記しているフランクな雰囲気や、砕けた雰囲気は、きっちり表現できていな面があると言えます。
新語・流行語的に使われる場合には、そのニュアンスを的確に表現できる言い換えは難しいものです。
まとめ
「ド肝を抜かれる」とは、辞書では「度肝を抜かれる」と表記されており、想定外の事態にとても驚くことを指す言葉です。
この強調の為の接頭語を「度」からカタカナの「ド」の表記している事で、「ド根性」や「ド素人」や「ド頭」と同じ様に、少し砕けたイメージの表現となり、一種の流行言葉として使用される言葉となっていると言えます。