この記事では、「ノン・トロッポ」の意味を分かりやすく説明していきます。
「ノン・トロッポ」とは?意味
「ノン・トロッポ」とは、「程度が過ぎないように・程度がはなはだしくならないように」を意味している西洋音楽の演奏スピードに関する標語です。
「ノン・トロッポ」はアルファベット表記で「non troppo」となりますが、イタリア語の音楽標語になります。
「ノン・トロッポ」という速度標語は、「allegro ma non troppo(アレグロ・マ・ノン・トロッポ)」のように他の速度標語に付け加えて修飾するかたちで使われるものです。
「ノン・トロッポ」の概要
「ノン・トロッポ」という音楽標語は、ピアノやバイオリンなどの楽器を演奏する場合の速度(スピード)を規定しているイタリア語(non troppo)の速度表記です。
イタリア語の「ノン・トロッポ(non troppo)」の「トロッポ(troppo)」というのは、英語で言い換えると「very(とても・非常に)」になります。
「non」というのは、「no(否定)」を示している副詞です。
それらの意味から、「ノン・トロッポ(non troppo)」というイタリア語は「とても(程度が大きい)の否定」となり、「程度が過ぎないように・はなはだしくないように」の速度指示の意味として解釈することができます。
「ノン・トロッポ」の言葉の使い方や使われ方
「ノン・トロッポ」というイタリア語の演奏についてのスピード指示は、他の速度標語と合わせて一緒に使うという使い方になります。
典型的な「ノン・トロッポ」の使い方として、「allegro ma non troppo(アレグロ・マ・ノン・トロッポ)」があります。
「allegro ma non troppo(アレグロ・マ・ノン・トロッポ)」という速度標語は、「速いスピードで、しかし、速くなりすぎないように」あるいは「快活な感じのスピードで、しかし、快活になりすぎないように」を指示しています。
「ノン・トロッポ」のもう一つの典型的な使用法として、「moderate non troppo(モデラート・ノン・トロッポ)」もあります。
「moderate non troppo(モデラート・ノン・トロッポ)」は、「過剰に適度なスピード(心地よいスピード)を求めすぎないように」を意味しています。
「ノン・トロッポ」を使った例文(使用例)
・『ノン・トロッポという音楽のスピード標語に従って演奏するには、一定以上の楽器演奏の経験がないと難しいでしょう。』
・『イタリア語のノン・トロッポという音楽標語を聞くと難しいイメージがありますが、英語ではシンプルに「not very」になります。』
・『ノン・トロッポは「allegro ma non troppo」のように、速く演奏しなければいけないが速すぎてもいけないという指示の矛盾があるので難しいのです。』
まとめ
「ノン・トロッポ」という言葉の意味や概要について解説しましたが、いかがでしたか?
「ノン・トロッポ」とは、「度が過ぎないように・ほどほどに」を意味している音楽演奏の速度指示です。
「ノン・トロッポ」というイタリア語の音楽用語の意味を調べたい人は、この記事を参考にしてみて下さい。