あまり馴染みのない猫である「バーマン」と日本でもときどき目にする「ヒマラヤン」、このふたつの種は見た目がとても似ています。
この記事では「バーマン」と「ヒマラヤン」の違いについて、分かりやすく説明していきたいと思います。
「バーマン」の特徴とは?
「バーマン」は、1920年代にビルマ(現ミャンマー)原産の猫をフランスで交配させて誕生した猫であり、「ビルマの聖猫」と呼ばれる神秘的な伝説を持つ猫です。
原産国であるミャンマーには今もバーマンのベースとなった猫の伝説がおとぎ話として語り継がれているようです。
体つきはがっしりとしており猫の中でも大きい方で、最も特徴的な点は足の先だけ体と違う色であることで、まるで靴下を履いているかのように見えます。
また、目は丸く色は澄んだブルーで、とても神秘的な色をしています。
性格は静かで優しく、人間に寄り添ってくれる猫です。
日本のペットショップなどではまず見かけることはなく、かなり珍しい種であり、知名度もあまり高くはありません。
「ヒマラヤン」の特徴とは?
「ヒマラヤン」は、長い毛とシャム猫のような模様を持った猫であり、1930年代のアメリカで「ペルシャ猫」と「シャム猫」の交配によってブリーディングされた種で、カラーリングが「ヒマラヤン」というウサギに似ていたことからこの名前がつけられました。
体つきはどっしりとしていて一般的な猫よりも少し大きく、最も特徴的なのはそのゴージャスな体毛と、顔と足の先と尻尾の色が濃いシャム猫のような模様です。
体毛はかなり長くて分厚く、手触りはなめらかで首の飾り毛はモコモコとしています。
また、一般的な猫よりも鼻が低いようです。
性格はペルシャ猫のように物静かで、優雅で上品に生活していますが、ペルシャ猫と比べると社交性は高い方で、知らない人にもある程度心をひらいてくれます。
一方、運動はあまり得意ではなく、特に高いところに登ることが苦手であり、遊ぶときは飼い主に遊んでもらいたいというタイプのようです。
「バーマン」と「ヒマラヤン」の違いについて
「バーマン」と「ヒマラヤン」は、どちらも長い毛に特徴的な模様を持つゴージャスな見た目をした優美な猫です。
毛の長さや穏やかで上品な性格は共通していますが、異なる点もいくつかあります。
まず、「バーマン」の身体的特徴は足の先が靴下のような模様になっていること、「ヒマラヤン」身体的特徴はシャム猫のような顔の中心と足の先としっぽの色が濃くなっていることです。
どちらも白と焦げ茶の長い体毛を持っていますが、そのような点に注意して模様を見るとまったくの別物であることがわかります。
そして「バーマン」の目の色はブルーがほとんどですが、「ヒマラヤン」はブルーのほかにゴールドやグレーも存在しています。
また、「バーマン」の原産国はミャンマーですが、「ヒマラヤン」はアメリカです。
性格はどちらの猫も穏やかで優しいですが、「ヒマラヤン」は運動が苦手な傾向にあるようです。
「バーマン」と「ヒマラヤン」の違いのまとめ
「バーマン」はミャンマー生まれの伝説を持つ靴下のような模様がある猫、「ヒマラヤン」はアメリカ生まれのペルシャ猫とシャム猫の特徴を受け継いだ優しい猫です。
どちらもあまり日本では見かけませんが、ぜひ覚えておきたい美しい猫です。