「フォトジェニック」とは?意味や使い方を解説

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「フォトジェニック」とは?

フォトジェニックは、数年前までよく使われていた言葉ですが、最近はあまり聞かなくなりました。

その理由は、この言葉と置き換えられる有名な言葉が登場したからに他なりません。

ですが、流行りの言葉にそれほど関心がない人や、比較的堅い場面ではこのフォトジェニックの方が使われることもまだまだ多く、覚えておきたい言葉の1つです。

「フォトジェニック」の意味や類義語について詳しく解説

フォトジェニックとは、「写真栄えがする」という意味で使う言葉です。

英語で”写真”を表す“photo”(フォト)と、「〜に向いている」という意味の“genic”(ジェニック)が組み合わさった英単語がそのまま語源で、英語として“photogenic”と使う場合も意味は同じです。

先に書いた、最近この言葉の代わりに使われるようになったのは、ご存知の「インスタ栄え」という言葉です。

インスタ栄えとは、「インスタグラム」という写真をアップするのに向いているSNSのことで、そこにアップして高い評価が得られそうな写真が撮れる対象に「インスタ栄えがする」と使います。

特にインスタグラムにアップする予定がない場合も、「写真栄えがする」という意味で「インスタが栄えする」と類義語として使える為、特に若者は「フォトジェニック」より、「インスタ栄え」の方を使っていると言えるでしょう。

「フォトジェニック」の言葉の使い方

フォトジェニックは、昔からある言葉です。

近年では前述の「インスタ栄え」にすっかり押されてしまっていますが、写真に関する専門誌だったり、インスタ栄えという言葉が使いにくい場面では、フォトジェニックの方を好んで使っています。

「インスタ栄え」は、「インスタ栄えがする」などと使う言葉ですが、「フォトジェニック」「フォトジェニックな風景」といった使い方をします。

「フォトジェニック」を使った例文と解釈

すっかりこの言葉の代わりになってしまった「インスタ栄え」は、「インスタグラム」の略称であるインスタという言葉が入っている為、使いにくい場面もあるのです。

特に公的な表現の場では、その宣伝になってしまうという点から、同じことを言いたい時でもフォトジェニックという何の縛りもない一般的な言葉の方が選ばれる傾向にあります。

「フォトジェニック」の例文1

「ナイアガラの滝を見に行ってきたが、とてもフォトジェニックな光景だった」

フォトジェニックは、このように使う言葉だという代表的な例文です。

写真栄えという意味と共に、「是非写真に収めたい(収めておきたい)」という時にこそ使います。

フォトジェニックという言葉自体が”写真栄えがする”という意味なので、「フォトジェニックな光景」では、「な」が余分ですが、そこは英語と日本語を組み合わせて使う時の例外だとでも考えておきましょう。

「フォトジェニック」の例文2

「その時はフォトジェニックだと思っても、後から写真で見ると大したことがない場合も多い」

最近では観光地において、自分の目でしっかりと見るより、写真を撮るのが目的だという人も多くなっていると言えるかも知れません。

SNSなどの為に写真を撮りたいもの分かりますが、フォトジェニックだと思った光景や風景こそ、しっかりと自分自身の目に焼き付けておきましょう。

「フォトジェニック」の例文3

「あの公園はそんなにフォトジェニックな対象ではないが、人気スポットの1つになっているようだ」

インスタグラムの利用者の増加から、写真栄えがする場所ほど人気スポットになる傾向にありますが、それとは無関係でも人気のある場所や施設というものも数多く存在しています。

尚、施設内で写真を撮る時には、必ず問題ないのかどうか(撮影がOKか)の確認が必要です。

「フォトジェニック」の例文4

「最近ではフォトジェニックにすることが、人を集めるのに一番だと言えるだろう」

上の例文とは逆に、写真栄えさせることで人を集めたいと考えているという例文になります。

確かに、インスタグラムが人気のうちはそれもいいかも知れませんが、ブームはある時を境に突然終わることも珍しくありません。

その為、将来的なことまで考えた場合、写真栄えだけに拘った対策は、ほどほどにしておくべきだと言えるでしょう。

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