お金持ちの人や煌びやか芸能人を示す言葉には色々なものがあります。
「ブルジョア」と「セレブ」もこの種類の言葉ですが意味や内容も異なるので、知っておくとお金持ちの人の内面や歴史を知るきっかけなることでしょう。
この記事では、「ブルジョア」と「セレブ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ブルジョア」とは?
「ブルジョア」は元々フランス語の「ブルジョワジー」という言葉が由来であり、これは中産階級という意味になります。
この中産階級は特に中世から近代においてそれまでにない階級として数多くの文化や文明を生み出しました。
この中産階級はこれまでの農民と貴族という二極化したものとは違い、商売によって資産を稼いで富を蓄積していきました。
このような歴史的な背景があることから今日の「ブルジョア」という言葉は、主にお金持ちの人を示す言葉であり、商売だけではなく有産階級として色々な資源、土地、財産を持つ人という意味があります。
「ブルジョア」は資本と一緒に生産方法を保持しているのが特徴であり、人や組織を使って財産やお金を稼ぐ地位の人を表します。
「ブルジョア」の一部の人はメディアやニュースで取り上げられることもありますが、一般人が知らないこともあります。
「セレブ」とは?
「セレブ」とは英語の「セレブリティ」という言葉が語源であり、有名人や著名人、プロフェッショナルなどの意味があります。
特に重要なのは有名であるかどうかという点であり、一般人がイメージするようなお金持ちであるかどうかは影響しないというのは注意しましょう。
「セレブ」と言う存在は海外でも日本でも煌びやかな有名人やスター、お金持ちの人を示す言葉なのですが、これらの人々は有名になった結果お金持ちとなったのであり、逆にお金持ちでも有名ではない人には「セレブ」を使いません。
英語の「セレブ」はこのように有名度が肝心な点となっているのですが、日本で使われる「セレブ」は多少意味が違ってきます。
「セレブ」は派手な生活する人という意味となっており、成金と呼ばれるようなお金持ちのことを示す言葉として使われています。
「ブルジョア」と「セレブ」の違い
「ブルジョア」は資本と生産方法の両方を持ち利益や財産を得る人のことを表します。
一方で「セレブ」は有名人という点に重きが置かれるために、貧乏な人でもメディアなどで一躍有名になればその人は「セレブ」と呼ばれるのが特徴です。
「ブルジョア」の例文
・『彼は事業を起こし社長になったので、まるでブルジョア階級の存在になった』
・『ブルジョア革命により様々な地方で市民革命が起こった』
「セレブ」の例文
・『海外セレブとして有名なアーティストは、動画配信サービスでの収益を寄付すると発言した』
・『あのセレブ芸能人御用達のお店に行ってきたが、本当に絶品のメニューだった』
まとめ
有名人やお金持ちを表す言葉としての「ブルジョア」や「セレブ」は意味が異なるものであり、使用する際には注意しましょう。
一般人にとってメディアでよく見かけるのは「セレブ」であり、その人のライフスタイル似憧れる人は多く存在します。