この記事では、「ペンディング」と「リスケ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ペンディング」とは?
「ペンディング」は英語の「Pending」をカタカナにしたものです。
英語の「Pending」には、未決定、宙ぶらりん、起ころうとして、差し迫って、などといった意味があり、そこから、ビジネスにおいて、「ペンディング」は、先送りすること、未解決のまま保留にすること、といった意味で用いられています。
日常会話では、あまり用いられることのない「ペンディング」ですが、ビジネスの場ではよく用いられる言葉で、案件を先送りにする際や保留にする際などに「ペンディング」という言葉が用いられます。
このような意味から「ペンディング」は、「未決定」、「保留」のほか、「未処理」や「無期延期」、「棚上げ」などと言い換えることができます。
「ペンディング」の使い方
「ペンディング」は、ビジネスの場における会話でよく用いられる言葉です。
「とりあえず、ペンディングで」といった使い方のほか、「ペンディング事項」、「ペンディング状態」などといった言葉も用いられています。
「リスケ」とは?
「リスケ」は、「リスケジュール(リスケジューリング)」の略です。
つまり、スケジュールにおいて、組み直しすることや変更することを意味する言葉です。
スケジュールを変更することを「リスケ」。
計画を組み直すことを「リスケ」といった形でビジネスの場で用いられています。
このような意味から「リスケ」は、「予定変更」や「更新」、「シフトする」などと言い換えることができます。
「リスケ」の使い方
「リスケ」は、「リスケする」、「リスケになった」、「リスケさせてほしい」といった使い方のほか、「リスケの申し入れ」や「リスケ依頼」などといった言葉もあります。
「ペンディング」と「リスケ」の違い
ビジネスの場でよく用いられる「ペンディング」と「リスケ」には、明確な違いがあります。
「ペンディング」は、保留。
「リスケ」は、計画の見直しです。
そのため、「ペンディング」の場合、その場で新しい計画を立てることや今後の予定において未定となりますが、「リスケ」の場合、新しい予定などは、その場で決まるものとなり、その点に大きな違いがあります。
「ペンディング」の例文
・『この件は、今ペンディング状態ですが、明日には打ち合わせを再開する予定です。』
・『いつまでも、面倒だからとペンディング中にしておくことはできません。』
・『今回のミーティングは、前回、ペンディングした案件から進めたいと思います。』
・『結局、会議中に話はまとまらず、私が提出した件においてはペンディングとなってしまいました。』
「リスケ」の例文
・『取引先の都合で、今回の飲み会はリスケとなってしまいました。』
・『急なトラブルが発生したため、今日の会議をリスケしてもらいました。』
・『来週予定されていたコンペが、相手の都合でリスケになった。』
・『何度もリスケするものではありません。』
まとめ
以上のような違いに注意し、「ペンディング」と「リスケ」を使い分けることが大切です。