「ボロクソに言う」とは?意味や使い方、例文や概要

「ボロクソに言う」とは?意味と使い方

この記事では、「ボロクソに言う」の意味を分かりやすく説明していきます。

「ボロクソに言う」とは?意味

ひどくののしること。


「ボロクソに言う」の概要

「ボロクソに言う」とは、相手をひどくののしること、徹底的に相手を言いのめすことです。

「ボロクソ」には、ひどく劣っているものという意味があります。

「ボロクソ」は、漢字で襤褸糞と書きますが「襤褸」【ぼろ】は、古くなってみすぼらしくなった布、「糞」【くそ】は便のことです。

ボロクソは、これらの漢字が意味する通り「価値のないもの」「くだらないもの」を表します。

「ボロクソ」「に言う」と組み合わせて使うことが多く、その場合は言われた相手が打ちのめされ精神状態がボロボロになるくらい、激しくののしることを意味します。


「ボロクソに言う」の言葉の使い方や使われ方

「ボロクソに言う」は、主にののしる時や他人を酷評す時、あるいは悪口を言う時に使われる表現です。

ののしる、悪口を言うといっても、単に他人の欠点を指摘する、マイナスポイントをフィードバックするといったレベルではありません。

「そこまで言わなくてもいいだろう」と思われるくらい、聞いた相手のプライドがボロぞうきんのようにズタズタに引き裂かされるような侮辱をします。

なお、ボロ、くそには良い意味がなく「ボロクソ」は決して上品な表現とはいえません。

また、口語的な言い回しになるので、ビジネスシーンやかしこまった文章を書く時には使わないことが望ましいです。

「ボロクソに言う」の例文

・『嫌いな上司にパワハラされてうっぷんがたまっているので、陰でボロクソに言ってやった』
・『頑張って料理を作ったのにボロクソに言われ、ひどく落ち込んでいる』
・『応援している野球チームが試合に負けてしまい、活躍できなかった選手をボロクソに言う』

「ボロクソに言う」の類語や言いかえ

「ボロクソに言う」の類語には「酷評する」「罵詈雑言を浴びせる」「こてんぱんに打ちのめす」などがあります。

「ボロクソに言う」は、これらの言い回しの口語的な言い方になります。

「酷評する」は厳しい基準で評価すること、「罵詈雑言を浴びせる」は汚い言葉を並べて侮辱すること、「こてんぱんに打ちのめす」は相手が立ち上がれなくなるまで徹底的に攻撃することです。

このなかでは「酷評する」「罵詈雑言を浴びせる」「ボロクソに言う」のニュアンスに最も近いでしょう。

また「ボロクソ」「糞味噌」【くそみそ】と呼ばれることがあり、「ボロクソに言う」「クソミソに言う」と言い換えても同じニュアンスが伝わります。

ちなみに「クソミソ」は、美しい物と汚い物の区別がつかないことの例えですが「価値がない」「劣っている」という意味で「ボロクソ」同様に用いられています。

最近では「ボロクソにディする」(侮辱する)などの俗語も耳にします。

かしこまった場面で「ボロクソに言う」「ボロクソにディする」「クソミソに言う」は好ましくないので、類語に変換しましょう。

まとめ

「ボロクソに言う」は日常生活でよく耳にする言葉なので、意味はなんとなくわかるという人も多いでしょう。

「ボロ」「クソ」が付くように、少々過激であまり品の良くない表現になるので、口にする場面には気を付ける必要があります。

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