スポーツにおいて始めたばかりの人を指して「ビギナー」と言いますが、似たような言葉として「ルーキー」があります。
どちらもスポーツに限らず様々な場面で目にしますが、この二つにはどんな違いがあるのでしょうか。
この記事では、「ルーキー」と「ビギナー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ルーキー」とは?
「ルーキー」とは、「新人」や「新入社員」を意味する言葉です。
英語では“rookie”と表記されますが、これはもともと「新兵」を意味する“recruit”が変形したものです。
古株や古参を意味する「ベテラン」は「ルーキー」の対義語にあたります。
その分野における全くの初心者、ずぶの素人というよりは、ある集団における若手や新人でも比較的実力のある人を意味します。
「ルーキー」の使い方
実力的には上級者に満たないとしても、新人としては申し分ない実力がある人やこれからに期待できるような新人を説明する際に使われます。
スポーツ選手に対して用いられるイメージのある「ルーキー」という言葉ですが、「彼は営業部のルーキーだ」というように、スポーツに限らず幅広く使うことができます。
「ビギナー」とは?
「ビギナー」とは、物事を始めたばかりの初心者を意味する言葉です。
英語では「beginner」と表記され、「始める」という意味の“begin”と「~する人」という意味をもつ接尾辞“er”から成り立っています。
初心者や素人、初学者を指して使われる言葉です。
対義語は「エキスパート」でこちらは、ある物事について経験を積んだ熟達者を意味します。
「ビギナー」の使い方
ビギナーはその物事について始めたばかりの人を指す言葉ですが、単なる「新人」というよりは、「つたない」「未熟」というニュアンスをもって使われることが多いです。
試験やスポーツのレベル分けにおいては、上級者向けを意味する「エキスパート」との対比で「初心者向け」という意味で用いられることがあります。
また、賭け事において素人が大勝ちすることを「ビギナーズラック」と言います。
このビギナーズラックという言葉は、誉め言葉というよりも周りがまぐれのあたりを揶揄したり、本人が謙遜したりする場面で使います。
「ルーキー」と「ビギナー」の違い
「ルーキー」は一種の誉め言葉としての側面がありますが、一般的に「ビギナー」は誉め言葉にはならないでしょう。
初心者や新人であるにも関わらず実力があることをほめたい場合には「ビギナー」ではなく「ルーキー」を用いるのが適切です。
また、「ビギナー」は特定の分野における初心者(新人)を意味しますが、「ルーキー」は特定の集団やチームにおける新人を指すときに使うことが多いです。
まとめ
「ビギナー」は、完全な初心者、素人を意味する一方で、「ルーキー」は、期待の若手や新人を指して用いられます。
どちらもベテランではないという点では一致していますが、言葉のニュアンスは違っているのでその違いに注意して使えるといいでしょう。