この記事では、「一時金」と「賞与」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一時金」とは?
「一時金」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「一時金」は「いちじきん」と読みます。
「一時金」は「一度だけ支給するお金」という意味があります。
例えば「年金」や「給料」は、継続的に支給されるのに対して、一度だけ支給されるお金に対して「一時金」という言葉を使うことがあります。
また「賞与」のことを「一時金」と呼ぶことがあります。
特に、労働組合関係者の間で、「賞与」を「一時金」と呼ぶことが多くなっています。
慣例的に年に二回程度支給されている「ボーナス」は、毎月支払う給料を安くすることに寄与していて、利益が出たときだけ支払うことで、企業の経営を楽にするという役割があります。
それを踏まえたうえで、労働組合としては、「労働者が預けておいたお金を返してもらうだけ」という考えを取ります。
そのため、労働者が特に頑張ったことに対する報奨金や手当などとは別物だという意味で、「賞与」とは呼ばず、「一時金」と呼ぶと言われています。
「賞与」とは?
「賞与」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「賞与」は「しょうよ」と読みます。
「賞与」は一般的に「ボーナス」と言い換えられることが多いのですが、「期末手当」などの各種手当なども含めて「賞与」と呼びます。
「ボーナス」は年に二回程度支給されることが多く、金額は職場によって様々ですが、労働者にとって夏や冬の楽しみの一つになっています。
「賞与」は月額の賃金とは別に特別に支給されるもので、一般的には、会社がもうけを出した場合、労働者に対する配当金のような意味合いで支給されます。
もともと封建時代に、承認世界や職人世界で、「お仕着せ」という習慣があり、それが起源とされています。
ただし先述したように、毎月の給料を安く抑えるための「調整弁」として「賞与」が使われている傾向があるため、日本における「賞与」は、世界的にみると特殊だと考えられます。
世界的に言われる「賞与」は、日本における、「特別賞与」や「特別ボーナス」などを指すと考えることができます。
「一時金」と「賞与」の違い
「一時金」と「賞与」の違いを、分かりやすく解説します。
「一時金」は「一度だけ支給するお金」という意味がありますが、「賞与」という意味もあります。
そのため、「一時金」と「賞与」は、ほとんど同じということもできます。
「一時金」と「賞与」を同じ意味だと考える場合は、労働組合が「一時金」と呼び、それ以外の人は「賞与」と呼ぶと覚えておくといいでしょう。
まとめ
「一時金」と「賞与」の違いについて見てきました。
「一時金」と「賞与」はまるで同じ意味がありますが、「一時金」には、「一度だけ支給されるお金」という意味があるという違いがあります。
意味の違いを知り、2つの言葉を使い分けられるようにしてみましょう。