「一目散」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「一目散」とは?意味と使い方

この記事では、「一目散」の意味を分かりやすく説明していきます。

「一目散」とは?意味

よそ目をすることなく走るさまという意味です。

一目には、ただちょっと見る、ひとめに広い範囲を眺めるという意味があります。

散は、もともとまとまっていたものが、まとまっていない状態になることです。

ばらばらといった意味です。

「一目散」は、ちょっとどこかを見て、ばらばらになることではなく、ちょっとどこかを見ることもなく走るさまを意味します。


「一目散」の概要

悪いことをしたとき、慌てているときなど、この状態になることがあります。

屋外サウナのことで説明をします。

この屋外サウナは極寒地にあります。

サウナの建物の周りは雪で覆われています。

サウナに入っていれば温かいのですが、一歩外にでれば非常に寒いです。

タオルを一枚体に巻いた状態では、この寒さの中立っていることはできません。

そうはいっても、サウナから出たら着替えるために移動をする必要があります。

このサウナには、更衣室が設置されておらず、やや離れた場所にあるのです。

サウナで体が温まっているとはいえ、やはり雪に覆われた屋外は寒いです。

せっかく体が温まったのに、長く屋外にいては体が冷えてしまいます。

そのため、サウナから出たら雪景色など見たりせず、さっさと更衣室に向かいます。

ゆっくり歩いたりもしません。

雪で走りにくいですが、それでもできるだけ急いで更衣室に向かって走ります。

よそ見をすることなく走るこのさまを「一目散」といいます。

今度は飼い犬のことで説明をします。

飼い犬によっては、家族が帰宅したときに玄関まで迎えに来てくれます。

人間にはわからなくても、犬には家族が玄関に近づいてきた足音などがわかるのでしょう。

さっきまではリビングで寝転がっていたのに、家族が帰ってきたとわかると、急いで玄関に向かいます。

家に他の家族がいても、その人たちのことは気にしません。

部屋におもちゃが置いてあっても、そのおもちゃには目もくれません。

他を見ることなく玄関に向かって走るのです。

このとき、歩くことはせず走ります。

犬のこのさまも「一目散」といいます。

この場合は「一目散に玄関に向かう」と表現します。


「一目散」の言葉の使い方や使われ方

他を見ることなく走るさまを指して使用をします。

よそ見をしたり、歩いたりする場合は、この言葉は使用しません。

人間だけでなく動物にも使います。

この言葉自体に「走る」という意味が含まれているので、走るという言葉と一緒には使用しません。

「一目散」の類語や言いかえ

「一散」が同じような意味の言葉です。

よそ目をすることなく一生懸命に走るさまを意味します。

横を向いたり、歩いたりすることではありません。

人間や動物の様子をいいます。

まとめ

急いでいるとき、慌てているとき、悪いことをして逃げるときなど、わき目もふらずに走ります。

そのときのさまを意味する言葉です。

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