この記事では、「一粒種」の意味を分かりやすく説明していきます。
今さら聞きにくい言葉を、短時間でマスターしていきましょう。
「一粒種」とは?意味
一粒種(ひとつぶだね)とは、一人っ子のこと。
親から見た、唯一の子どもをあらわします。
目に入れても痛くない、とても可愛がっている子につかいます。
男の子でも女の子でも、どちらにも使えるとても便利な言葉です。
そもそも「一粒種」という言葉を分解すると「一粒の種」になります。
「一粒」というのは「ごく少しのもの」を例える表現です。
そして「種」には「果実・血筋」という意味があります。
ピカピカに光ったフルーツのように、親の愛情たっぷりに育てられたのが「一粒種」です。
一家の跡継ぎとして、両親の期待を一身に背負っているような子をこう呼んでいます。
将来が楽しみな子という、恵まれた意味もあります。
「一粒種」の概要
「一粒種」の中にある「一粒」というのは、非常におめでたい用語です。
「一粒」は「いちりゅう」とも読めます。
「いちりゅう」を使った四字熟語には「一粒万倍」という、好ましい状況を伝える言葉もあります。
この場合の「一粒」とは稲の果実のことです。
とても小さい稲の果実ですが、ゆくゆくは多くのお米を生み出します。
そのため「一粒」で「物事の始まり・幸運」をあらわす言葉として定着してきました。
「一粒種」も幸せがいっぱい詰まっている、愛情いっぱいの一人っ子をあらわします。
希望に向かってキラキラと輝く、ダイヤモンドの原石のようなお子さんです。
「一粒種」の言葉の使い方や使われ方
「一粒種」はこのように使います。
・『成人おめでとうございます。ご両親の愛情をいっぱい受けた、まさに一粒種ですね』
・『かわいい一粒種のワンちゃんが、ついに我が家にやって来ました』
・『祖父は老舗旅館の一粒種として、大切に育てられました』
「一粒種」は恵まれた環境で育った、兄弟のいない子どもを指します。
両親の愛情をいっぱいに受け取った、最愛の一人っ子をあらわします。
そのためお祝いの言葉をかけるシーンや、ペットを譲り受けたシーンで使います。
我が子や自分自身のことを「一粒種」とはあまり言わないので、注意しておきましょう。
「一粒種」の類語や言いかえ
「一粒種」はこのような言葉に、置きかえできます。
・愛し子
・最愛の子
・一人っ子
・独り子
・舐犢の愛
愛し子(いとしご)とは、大切に育てている子どものこと。
男の子の場合は「愛息(あいそく)」ともいいます。
女の子は「愛娘(まなむすめ)」です。
こちらは兄弟のいる子どもに対しても、使える言葉になります。
舐犢の愛(しとくのあい)は、溺愛している子どもという訳があります。
まとめ
「一粒種」の意味と使い方を改めて学びました。
「一粒種」とは、大切に育てられた一人っ子のこと。
親の愛情を一身に受けた、かけがえのないお子さんに対して使います。
褒め言葉として用いられるので、おもに自分の子以外につかいます。
色々な語彙を知って、日本語の美しさに触れていきましょう。