この記事では、「上手」と「うまい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「上手」とは?
「上手」は行為などを褒める呼び方で、「お上手です」というように何かしら行った行為に対して用いる言葉です。
「お上手」の場合は「お」をつけることでより相手に対して丁寧な物言いとなるのです。
「上手」の使い方
目上の方や相手の方を褒める場合、もしくは自分自身を褒める場合「上手」を用います。
ですが、目上の方の場合、「上手です」とするのではなく「お上手」とするのがよりよい褒め方です。
「お」をつけることでより相手を敬い褒めることになります。
「うまい」とは?
「うまい」は広い意味でよいことを意味する言葉です。
例えば「うまい話」という言葉は物理的においしいという意味ではなく、良いことである良い話であるという意味です。
「うまい」の使い方
「うまい」は相手を褒める場合にも使用できますが、広い意味でよいことであると示すことが可能です。
例えば、「うまい具合」など具合がよくなりつつあるなどにも用いられます。
「上手」と「うまい」の違い
「上手」は対象者を褒めることにおいて用いますが「うまい」は広い意味でよくなることを意味します。
その為、「上手な話」という使い方は存在せず、「うまい話」となるのは、「上手」はあくまで退所者を褒めることにおいてのみ使用するため意味合いが異なるのです。
「上手」の例文
・『部長お上手です。』
この例文は対象となる部長さんが何かしら褒めるべき行為を行い、周囲が部長を褒めている文章です。
この時、本当に部長自体が褒められるべく行為をしたかどうかはわからず、あくまで社交辞令として褒めている場合もあると解釈します。
・『上手にそば打ちが出来たなあ。』
この例文はおそらく、弟子がそばをきれいに打つことができて師匠となる人物が弟子を褒めていると解釈します。
「お」がついていませんが、この例の場合、師匠の方が目上で熟達者であるため弟子を褒める場合、「お」をつける必要性は皆無です。
「うまい」の例文
・『そんなうまい話があるか』
この例文の場合、まずおいしい話があるかということでよい話なんてあるわけがないと否定をしている点が注目点です。
あるかとすることで否定をすることが可能でこの場合、「うまい」をおいしい話と解釈します。
「うまい」は良い意味でプラスとなることを指すことが出来ます。
・『うまい具合に話が進んだ』
この例は、自分に都合がよいように話が進んだと解釈します。
「うまい」はプラスとなることを示す言葉なのでこの場合、話が都合がよく進んだことを意味するのです。
まとめ
「上手」と「うまい」ですが「上手」は行為自体を褒めることで「お」をつけることで相手の方に対してより敬意を表すことが出来ますが、社交辞令で一応形式上、丁寧に応対する言葉としても用いられます。
「うまい」は逆に広い意味でプラスとなることを意味しますが、敬意を表す言葉として使用するのは不向きでその理由は「お」をつけるなどをすることが出来ず丁寧な物言いにすることが出来ないのです。