なにかの招待状が届いたけど参加できそうにない場合、そう伝えておかなければ、相手に迷惑がかかります。
ですがその場合、「不参加」と「欠席」の、どちらを使うのが正しい日本語なのか、迷った経験はないでしょうか。
この記事では、「不参加」と「欠席」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不参加」とは?
「不参加」は文字通りイベントや仕事などに参加しない事です。
また「不参加」という言葉は、参加するかしないかを自分の意思で決められる場合に使う言葉でもあります。
出席しないことを「不参加」という場合もありますが、「不参加」はその場に行かない事を意味するわけではありません。
例えば何かの大会に誘われ、その大会に出場しないことを伝え、観客として参加者を応援する場合、その場には出向いていますが大会には「不参加」です。
出席するしないは関係なく、行事や作業に加わらない事が「不参加」になります。
「欠席」とは?
「欠席」は出席をしない、その場に行かないという意味の言葉です。
出席することが前提の状態で出席しない時に使います。
また本来出席するべき場所や相手から出席を止められた場合は出席停止であり、「欠席」とは言いません。
多くの場合「欠席」することは「不参加」に繋がりますが、場合によっては「欠席」はするけど参加するというケースもあるでしょう。
例えば自宅からテレワークをしている場合、職場には「欠席」していても仕事には参加しています。
「不参加」と「欠席」の違い
「不参加」と「欠席」は何に要点を置いているか、参加するための席が用意されているかの二つが違いになります。
「不参加」は作業や催しに加わらないことが要点でありその場に行く行かないは無関係、逆に「欠席」はその場に行かないことが要点で参加するしないは無関係です。
出席しないことを伝える場面で「不参加」と「欠席」を使い分ける場合、予め席が用意されている場合は「欠席」、出席することを伝えてから席が用意される場合は「不参加」です。
「不参加」と「欠席」の類語や言い換え
参加しないという意味での「不参加」なら「見送る」、人に誘われた物事に対しての「不参加」であれば「辞退する」や「遠慮する」と言い換えられるでしょう。
「欠席」の類語としては「不出席」、場面に合わせて「欠勤」や「欠場」と言った言い換えができます。
「不参加」と「欠席」にはそれぞれ類語や言い換えがありますが、互いに意味合いが近く、「不参加」の場合はその場にも行かない、「欠席」するなら参加しようがないことも多いので、「不参加」と「欠席」自体、お互いに類語の関係です。
まとめ
「不参加」と「欠席」の意味合いは似ていても、場面によっては間違った日本語になることも少なからずあります。
すでに席が用意されているかどうかを考え、用意されているなら「欠席」を、返事次第で席が用意されるなら「不参加」を使うように言葉を選びましょう。