この記事では、「不吉」と「不運」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不吉」とは?
「不吉」はこれから起こるであろう嫌な予感やマイナス要素を持つ事柄が起きそうであることを予見することです。
あくまで予見であるため、起きるかどうかは未知数であるため起きない場合もあれば起きることもあります。
「不吉」の使い方
「不吉」は嫌な予見や嫌なことが起きる前触れに対して「不吉」であるという言葉を用います。
ただ、「不吉」はあくまで予感であるため、起こり得ない場合もあり事実そのマイナス要素が起きた場合、「不吉」と呼ばず、「不運」や「不幸」とという呼び名に変化するのです。
「不運」とは?
「不運」は、マイナスの要因がすでに起きた後の様を意味します。
ここでいうマイナスの要因とは対象者に対して起きた不幸や運によるマイナス要素を指します。
「不運」の使い方
すでに起きたマイナス要素に対して「不運」という言葉で運が関係してマイナス要素を対象者が受け持ったと表現をするのが「不運」という言葉です。
その為、「不運」はすでに起きたことでマイナス要素でなければ「不運」とならないのです。
プラス要素であれば「幸運」という言葉を用いてプラス要素であることを表現します。
「不吉」と「不運」の違い
「不吉」と「不運」の違いですが、根本的な違いは対象者に対して既にマイナス要素が起きているかどうかです。
既にマイナス要素が起きている場合、「不運」とし、運がなかったことを指します。
一方でまだ、マイナスに至らない場合、予見することを「不吉」とするため違いはすでに起こったマイナス要素であるかそうではないかです。
「不吉」の例文
・『不吉な予感がする』
この例文はこれから良くないことを予見しているという例文です。
「不吉」は漠然としたマイナス要素が訪れそうであることを予見するだけで完全にそうなるということではないのです。
・『黒猫が横切り不吉だと感じる』
この例文は黒猫は古来より横切るとよくないことが起きることから何かマイナス要因が自らに訪れるのではないかと予見している様です。
実際に、黒猫が横切ると不幸が訪れるわけではないので迷信であることも理解できます。
「不運」の例文
・『不運にも高級車に激突した』
この例文は運悪く高級車に追突してしまったという例文です。
この場合、運が悪いのか等の本人の過失なのかはわかりませんが、運が悪いとすることで表現を運の悪さで起きた事故であると表現しています。
・『不運にも、腕と足を骨折した』
この例文は、運悪く腕と足を骨折したことを述べている例文です。
運が悪いが故足と腕を負ったという解釈になるため、対象者はマイナス要素が起きたことを運であると理解しているとも受け取れます。
まとめ
「不吉」と「不運」の違いはこれから起きようとしているマイナス要素であるか、すでに起きた後であるかです。
起きた後の場合、「不運」となり運が絡んでいると昔から解釈されています。
一方で「不吉」は、あくまで予見であるため確実性は皆無です。