「不景気」と「デフレ」の違いとは?分かりやすく解釈

「不景気」と「デフレ」の違い違い

この記事では、「不景気」「デフレ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「不景気」とは?

「不景気(ふけいき)」とは、「商品・サービスが売れなくなり収入も上がらないなど、経済動向が悪い状態」「GDPなど経済成長率が低下して、多くの人が経済的生活が苦しいと感じている状態」を意味している経済用語です。

「不景気」という状態は、「商品の供給が過剰になり価格競争が激化して物価・所得が下落するデフレ」「商品・雇用の供給が不足して需要に追いつかなくなり物価が上昇するインフレ(ただしインフレは好景気でも起こる)」によって起こるのです。


「デフレ」とは?

「デフレ」とは、「物価が下落して貨幣価値(お金の価値)が上昇している経済の状態」「物価が下落するに伴い賃金(給与)も下落して景気が良くない状態」を意味している経済用語です。

物価・賃金が下落してお金の価値が上がる「デフレ(デフレーション)」の対義語として、物価・賃金が上昇してお金の価値が下がる「インフレ(インフレーション)」があります。

「デフレ」という状態は、「商品の過剰供給・行き過ぎた価格競争・新規需要の減少」によって起こりやすくなります。


「不景気」と「デフレ」の違い!

「不景気」「デフレ」の違いを、分かりやすく解説します。

「不景気」「デフレ」はどちらも「経済動向が良くない状態・経済活動が活発ではなく経済成長率が低い状態」を意味していますが、「不景気」と呼ばれる経済動向は「デフレ」だけではないという違いがあります。

「不景気」には「物価が下落してお金の価値が上がるデフレ」だけではなく、「物価が上昇してお金の価値が下がるインフレ」「景気下降とインフレ(物価上昇)が同時に起こるスタグフレーション」もあるという違いを指摘することができます。

「不景気」という経済動向の悪化は、「供給過剰・価格競争の行き過ぎによるデフレ」あるいは「供給不足・需要過剰によるインフレ(ただし好景気・好況期にも物価上昇のインフレは起こる)」によって起こるのです。

まとめ

「不景気」「デフレ」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「不景気」とは「商品・サービスが売れず収入が上がらないなど、経済の動向が悪い状態」を意味していて、「デフレ」「物価が下落して貨幣価値が上昇している景気の良くない経済状態」を意味している違いがあります。

「不景気」「デフレ」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。

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