この記事では、「不肖の弟」の意味を分かりやすく説明していきます。
「不肖の弟」とは?意味
「不詳の弟」とは、家族から見て全体的に家族の中で能力が劣っている弟であるという事実を述べた言葉です。
または、家族である兄や妹という兄弟や姉妹から見て、弟の能力が低いことを指す言葉が「不肖の弟」になります。
ただ、この言葉、他人の兄弟から見て自分の弟がどうであるかを述べることもありますがこれは、本来の言葉の使われ方ではありません。
「不肖の弟」は自分たちの家族の中で弟という人物がどういったポジションであるかを示す言葉です。
「不肖の弟」の概要
昔から、兄弟のどちらかが優れているという話はよくあり、弟という存在はその比較対象になりやすく、日本の場合、兄を立てるという制約に近い物があるが故、弟=出来が悪いという考えがかなりありました。
これはそんな中、生まれた言葉の代名詞で、弟は兄より下であるということを示しています。
ただ、実際には弟の方が優れやすくなりその理由は単純で兄の失敗を見て学ぶが故弟の方が実は優れていることが多いです。
ちなみに「不肖の兄」という言葉も一応ありますがこれは何故あまり使用されないかというと日本の年功序列という考えがあげられ、要は兄の方が年上だから、自分よりも兄が劣るというのは世間で言うべきことではないということで、あまり「不肖の兄」というのは広がりを見せていません。
「不肖の弟」の言葉の使い方や使われ方
「不肖の弟」は、出来が悪い、素行が悪い弟を言う場合使用するのですが、実はこの言葉かなり言い方が悪く、家族としてふさわしくない弟であるという意味になるため、現在では使用することはよほどのことではない限りないはずです。
「不肖の弟」を使った例文
・『不肖の弟が迷惑を掛けました』
この例は、家族の中で一番劣る弟が迷惑をかけたというニュアンスです。
ただ、本当のニュアンスは、もっとひどく、家族の中で最も愚かで能力が無い弟という意味が「不肖」の意味になるためかなり言い方が悪く、そんな人物が迷惑をかけたというのは弟という人物は悪人に近い人物なのかという誤解を生んでしまいます。
まとめ
「不肖の弟」は、意味においては愚かで最も劣る弟だという意味なので意味としてはあまりにも酷いです。
何故、ここまでひどく言えるかですが、これは年功序列という物がありまして、年下=敬う必要性なしということから、弟は不出来で当たり前だという考えが昔の日本には存在していました。
ですが、実際には弟は案外と兄よりも優れており、その理由は兄の失敗ばかりを見て育てば弟は兄の失敗から学習し優れた弟となるのです。
ただ、それを昔の方は認めたがらず、とりあえず、家族の中で最も劣るものを作り出すことを重視したが故「不肖の弟」という言葉ができました。
なお、一応「不肖の兄」という言葉もありますが、あまり使用されないのは自分の兄に対して弟や妹などの下の人物が兄をぼろくそに言う権利があるかという問題があるため、あまり使用されません。