「貧乏暇なし」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「貧乏暇なし」とは?意味と使い方

この記事では、「貧乏暇なし」の意味を分かりやすく説明していきます。

「貧乏暇なし」とは?意味

「貧乏暇なし」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「貧乏」は、「金銭的に余裕がないこと」「満足な生活を送るのが難しいような、困窮した状態」などを意味します。

一般的な人たちがもらっている賃金を得ていない人のことを、「貧乏」と呼ぶことが多くなっています。

「暇なし」「暇な時間がない」という意味があり、「暇」には「休み」「手隙」などという意味があります。

これを踏まえて「貧乏暇なし」には、「金銭的に困窮していると、休む時間がない」という意味があります。


「貧乏暇なし」の概要

「貧乏暇なし」という言葉は、「金銭的困窮した状態だと、休む時間がない」という意味があります。

この言葉は、昔からある言葉です。

しかし、現代の問題にもなっている「格差社会」の現実が反映していると考えることもできます。

例えば、時給が1000円の人が10万円稼ぐためには、100時間働く必要があります。

一方で時給2000円の人なら、10万円を稼ぐために、50時間で済みます。

仮に、持ち時間が100時間だとすると、時給2000円の人は、50時間の休みとることができます。

時給1000円の人から見れば、休む時間がないということになります。

このように、所得が低い人ほど、休む時間がないという状況は現在も同じで「貧乏暇なし」と表現することができます。


「貧乏暇なし」の言葉の使い方や使われ方

「貧乏暇なし」という言葉は、自分の所得が低く、忙しく働かなければならないことを、つらく思った場合に使うことができます。

「まったく、土日も出勤だ。

安月給だから、貧乏暇なしだよ」
などという言い回しをすることができます。

一方で、薄利多売の商売をしている飲食店や小売業などに携わっている人が、親しい人に対してあいさつ代わりに「貧乏暇なしですから」などと言うことがあります。

このような使い方をする人は、必ずしも年収が低いわけではなく、謙遜で「貧乏暇なし」という言葉を使うことも少なくありません。

「貧乏暇なし」の類語や言いかえ

「貧乏暇なし」の類語として、「貧すれば鈍する」という言葉があります。

「金銭的に困窮した状態だと、頭の動きが鈍くなる」という意味があります。

金銭的に厳しい状態だと、お金を稼ぐことに日々追われてしまい、読書をしたり映画を見たり、将来のことを考える 時間を確保するのが難しくなります。

そのため、貧乏生活が長く続いてしまうと、頭の働きが悪くなるという意味があります。

「貧すれば鈍するというから、お金は大切だ」などという使い方をすることができます。

まとめ

「貧乏暇なし」という言葉についてみてきました。

この言葉は、金銭的に困窮している人が、忙しくしているとき、使うことができます。

また、薄利多売な仕事をしている人が、自分の立場を謙遜して表現するときにも、「貧乏暇なし」という言葉を使うことがあります。

意味と使い方
意味解説辞典