この記事では、「両手に花」の意味を分かりやすく説明していきます。
「両手に花」とは?意味
素晴らしいものや美しいものが一度に二つ手に入ること
「両手に花」の概要
「両手に花」とは、何か素晴らしいものが同時に二つ手に入るという意味のことわざです。
主に、一人の男性が二人の女性に囲まれる様子の例えに使います。
「両手に花」は、両方の手にそれぞれ花を持っている状況です。
これは美しい花を、片手に持てる分だけでなく、もう片方の手に持つ分も手に入れているという、好ましく嬉しい状況を表しています。
「両手に花」に出てくる花の種類は、梅と桜とされています。
梅は香りが良いこと、桜は花が美しいことで、古くから日本人に愛されてきました。
花の中でも特に人気が高く、別格な存在です。
「両手に花」は、その梅と桜のうるわしい花に囲まれるという、贅沢でうらやましい光景を表しているのです。
本来は美しい花が同時に二つ手に入ことを例えていますが、花以外の素晴らしいものが一度に二つ手に入る良い出来事に例えられるようになりました。
女性を花にたとえ、一人の男性が二人の女性に囲まれている様子を表すことが多くなっています。
「両手に花」の言葉の使い方や使われ方
「両手に花」は、ひとりの人が同時に良いものを二つも手に入れている、他人から見てうらやましい出来事を例えるときに使います。
ことわざに出てくる花が梅と桜を指しているように、手に入るものはそれぞれ種類が異なるものです。
梅と桜は美しく格別な存在の花であり、ニュアンスとしては「美しいもの、素晴らしいものが同時に2種類も手に入る贅沢さ」が伝わってきます。
一般にはひとりの男性に二人の女性が囲まれる様子に対し、うらやましがるとき、あるいは冷やかすときに「両手に花」を使います。
たとえば、会食などの席で男性の両脇に女性が座っているとき、あるいは、一人の男性が同時に二人の女性から好かれるモテモテな様子、一人の男性が二股をして二人の女性との交際を楽しんでいる様子などに対し、それを見た人が「両手に花の状態だな」などと声をかける具合です。
一人の女性が二人の男性に囲まれることには使われません。
うるわしい梅と桜が、美しい女性をイメージさせるためでしょう。
「両手に花」の類語や言いかえ
「両手に花」は、同じ意味を持つ「梅と桜を両手に持つ」に言いかえることができます。
ただし「両手に花」のほうがなじみ深い表現で、万人向けの表現といえるでしょう。
類語には「両手にうまいもの」があります。
これは「両手にうまいもの」は、例えが花からうまい食べ物にすり変わっただけで、ことわざの意味は同じです。
また慣用句の「盆と正月が一緒に来たよう」は行事が一度に来るかのような多忙さの例えですが、贅沢さ、華やかさが二倍になる喜びを表すところが「両手に花」と似ています。
まとめ
「両手に花」は、好ましいものが一度に二つ手に入ることを花に例えたことわざです。
主に、男性が二人の女性に囲まれる嬉しい出来事の例えに用いられます。
逆の立場で女性が男性に囲まれる場合には使われないので注意しましょう。