「予めご了承ください」とは?意味や使い方を解説

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「予めご了承ください」

「予めご了承ください」「あらかじめごりょうしょうください」と読みます。

プライベートな会話で使うことはあまりない表現ですが、日常生活の中では、広告や張り紙、アナウンスなどでこの言葉を見聞きする機会は結構あるのではないでしょうか。

「予めご了承ください」の意味

「予めご了承ください」「予め」には「前もって」「事前にある物事を行っておくさま」という意味があります。

そして「了承」には「承知すること」「事情を汲んで受け入れること」という意味がありますので、「予めご了承ください」は、「前もって承知しておいてください」という意味のことを丁寧に表現した言葉なのです。

「予めご了承ください」の言葉の使い方

「予めご了承ください」は、客などに、これから不便に思う事態があるかもしれない、又は、不本意な事態があるかもしれないことを事前に承知しておいて下さい、ということを伝える時に使われる表現です。

店の広告やPOP、施設や交通機関の張り紙やアナウンスなどで使われている言葉として馴染みがあるのではないでしょうか。

「予めご了承ください」を使った例文・短文(解釈)

「予めご了承ください」という言葉の意味と使い方を解説してきましたので、ここではこの言葉を使った例文をご紹介していきましょう。

「予めご了承ください」の例文1

「このイベントは、荒天の場合には中止になることもありますので予めご了承ください」

屋外で開催されるアウトドアイベントは悪天候で開催できなくなることがありますが、ほとんどの人はそういうものだと理解しています。

しかし、屋内のイベントでは天候に関係なく開催されるものだと考える人は少なくないでしょう。

屋内イベントは直接的に天候の影響を受けるものではありませんが、周辺の交通機関に影響を及ぼすほどの荒天の場合、地震の影響で危険が考えられる場合など、来場者の安全を考慮して中止になるケースがあるのです。

「予めご了承ください」の例文2

「商品が売り切れることも考えられますので予めご了承ください」

広告に載っているお買い得商品を買いに店に行ったら、すでに売り切れていた、という時には、「広告を見てわざわざ買いに来たのに」とがっかりするでしょう。

又、頭に来る人もいるかもしれません。

商品を楽しみにしていた気持ちが大きければ、落胆や怒りも大きくなります。

そういうことを避けるために、売り切れることも考えられるので、来店すれば必ず手に入るとは限りません、ということを事前にお知らせしておくのです。

「予めご了承ください」の例文3

「混雑時には、入場を制限することもありますので予めご了承ください」話題の展覧会や人気のレジャースポットなどでは、来訪者が多くて入場するまでに何時間も待たなくてはいけないことがあります。



一斉に入場してしまうと怪我や事故が起こる可能性があったり、営業に支障をきたす恐れがあることから、客の安全を考慮して、入場を制限しているのです。

平日はすぐに入場できる施設でも、休日となると入場するために5時間も6時間も並ばなくてはいけない場合があります。

今はSNSで状況がリアルタイムに分かりますので、まめにチェックしている人もいるでしょう。

「予めご了承ください」の例文4

「閉園の1時間前にチケットの販売を終了しますので予めご了承ください」

遊園地や公園、動物園、水族館、美術館などの施設の多くは、閉館の1時間ほど前にチケットの販売を終了してしまいます。

それを知らずに、閉館時間までに行けば入館できると考えている人もいると推測されることから、この文章のような案内がされているのでしょう。

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