この記事では、「予約」と「申込」の違いを分かりやすく説明していきます。
「予約」とは?
「予約」には2つの意味があります。
一つは、何かをする前にあらかじめ約束をすること、またその約束です。
ホテルの部屋を確保することで考えてみます。
ゴールデンウイークなど多くの人が旅行をする時期には、あらかじめホテルの部屋を確保しておかないと、泊まるところがなくなってしまいます。
そこで、旅行をする数日前にホテルなどに連絡をして、部屋を使うことを約束します。
この行為が「予約」です。
この場合は「部屋を予約する」ということができます。
物についてもいうことができます。
人気商品などは、あらかじめ買うことを約束して確保しておかないと手に入れることが難しいです。
そのため、売る側は販売前から買いたい人を受けつけています。
販売前にあらかじめ購入すると約束することを「予約」といいます。
もう一つの意味は、法律で、将来一定の契約を成立させることを取り決めた契約です。
法律的な行為を指しています。
「予約」の使い方
前もって約束することや、その約束を指して使用する言葉です。
物、部屋、座席などをあらかじめ確保することに使う場合が多いです。
「申込」とは?
「申込」には2つの意味があります。
一つは、意志・希望・要求などを相手に伝えること、またその内容や手続きです。
ある講座が開かれることになったとします。
この講座は、開催日当日に飛び込みで参加することはできず、あらかじめ参加する意志を表示しておかなければなりません。
参加したいという意思表示を主催者にすることを「申込」といいます。
講座の場合だと、インターネットや電話などで「申込」を受けつけている場合が多いです。
結婚のことで考えてみます。
結婚は当事者間の合意があって行われるものです。
一方が結婚したいという意志をもう一方に伝え、伝えられた方が承諾すると成立します。
このときの意志を伝える行為が「申込」です。
この場合は「結婚の申込」と表現できます。
もう一つの意味は、法律で、相手の承諾を得て契約させようという意思表示です。
「申込」の使い方
意志・希望・要求などを相手に伝えることについて、広く使われている言葉です。
「予約」と「申込」の違い
「予約」は意志を伝えているともいえますが、意志を伝えるだけでなく、約束をしています。
意志を伝えるという意味の言葉なのではなく、前もって当事者間で取り決めをすることを意味しています。
「申込」は相手に意志や希望などを伝えることで、取り決めのことではありません。
「予約」の例文
・『1日から予約を受けつけています』
・『グリーン車の座席を予約する』
・『予約のみの販売です』
「申込」の例文
・『申込の受付中です』
・『専用サイトから申込をしてください』
・『申込用紙に記入をする』
まとめ
どちらの行為もあらかじめ行うことが多いので、意味が似ているように感じますが、同じことではありません。
一方は約束すること、もう一方は意志などを示すことを意味しています。