「争う」と「揉める」の違いとは?分かりやすく解釈

「争う」と「揉める」の違い違い

この記事では、「争う」「揉める」の違いを分かりやすく説明していきます。

「争う」とは?

「争う」の意味は以下の通りです。

1つ目は「相手に勝とうとして張り合うこと」という意味で、相手と勝敗を付ける為に競うことを言います。

2つ目は「限られたものを得る為に張り合うこと」という意味で、賞品や賞金などをかけて相手と競うことを言います。

3つ目は「相手と敵対する」という意味で、相手と対立して戦うことを言います。

4つ目は「少しの時間も割けない状態」という意味で、急を要する状態を言います。

5つ目は「公の場で自分の言い分を主張する」という意味で、相手と決着をつけることを言います。

上記に共通するのは「相手と張り合う」という意味です。


「争う」の使い方

「争う」「相手に勝とうとして張り合うこと」「限られたものを得る為に張り合うこと」「相手と敵対する」「少しの時間も割けない状態」「公の場で自分の言い分を主張する」という意味で使われます。

動詞として「争う・争った」「争われる・争われた」と使われたり、副詞として「争って」と使われたり、名詞として「争い」と使われたりします。

基本的に、何らかのものごとの為に相手と競ったり戦ったりする時に使われる言葉です。


「揉める」とは?

「揉める」の意味は以下の通りです。

1つ目は「いざこざが起きて混乱すること」という意味で、人々が対立してその場が騒然とすることを言います。

2つ目は「いらいらする」という意味で、気持ちが落ち着かない様子を言います。

3つ目は「費用がかかる」という意味で、古い表現として使われます。

上記に共通するのは「相手と対立して場が混乱する」という意味です。

「揉める」の使い方

「揉める」「いざこざが起きて混乱すること」「いらいらする」「費用がかかる」という意味で使われます。

動詞として「揉める・揉めた」と使われたり、副詞として「揉めて」と使われたり、名詞として「揉めごと」と使われたりします。

基本的に、何らかのものごとが原因で、相手と対立して混乱を生じる時に使われる言葉です。

「争う」と「揉める」の違い

「争う」「あることの為に相手と戦ったり競ったりすること」という意味です。

「揉める」「あることが原因で、相手と対立して混乱を生じること」という意味です。

「争う」の例文

・『あのチームとは優勝を争うことになるだろう』
・『先を争って入場している人がいたが、指定席なので無駄だと思った』
・『夏のボーナスをかけて労使が争う季節になった』
・『これ以上話してもまとまらないので、後は法廷で争うことにした』

「揉める」の例文

・『彼女とはこれ以上揉めたくないので話し合いに応じた』
・『残業代について会社と揉めている最中だ』
・『不良グループ同士が揉めてケガ人が出たらしい』
・『いつまでも結果が分からずに気が揉める』

まとめ

今回は「争う」「揉める」について紹介しました。

「争う」「戦ったり競ったりすること」「揉める」「争って混乱すること」と覚えておきましょう。

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