「付焼刃」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「付焼刃」とは?意味と使い方

この記事では、「付焼刃」の意味を分かりやすく説明していきます。

「付焼刃」とは?意味

切れ味の悪い刀に鋼の焼き刃を付け足していかにも切れそうな刀に見せかけたものが付焼刃と呼ばれ、見た目に反して切れないものという間に合せの粗悪品が流通したことから転じて、間に合せのもの、その場しのぎのために覚えた知識などを指す言葉になっています。

なお、焼き刃は 刃物に粘土をかぶせ、刃の部分の土を除去して火で熱し、ぬるま湯に入れて堅くしたものとなっており、ちゃんと使える刀となっていますが、粗悪品的な意味合いを持つ付焼刃のという意味の対義語としての焼き刃という言葉は使われていません。

なお、鑑賞する目的の刀剣において付焼刃も若干流通しており、こちらは粗悪品と判断されます。


「付焼刃」の概要

付焼刃は急な事情において短期間で身につけたものと言った意味もあり、このケースでは知識、英語など頭を使うものが大半となっています。

ただし、スポーツではフォームや変化球を付焼刃で習得するということはありえます。

いずれにせよ急場しのぎ的な意味合いがあり、時間があればもっと良くなると言った意味合いが含まれています。

結果とイコールの言葉ではなく、「付焼刃の英語だったけど結構通用した」などのように結果がうまくいくこともありえます。

ただし、付焼刃でなんでもうまくいくという共通認識のある言葉ではなく、付焼刃で物事がうまく言ったというケースはラッキーだったという含みがあると言えるでしょう。

当然「付焼刃で覚えたフォークボールなので通用しなかった」ということもあります。

付焼刃が通用するケースとしては基礎能力や応用力の高さをベースとして持っているということが挙げられ、付焼刃で得られた技能をメインとして使わないということなどが挙げられます。


「付焼刃」の言葉の使い方や使われ方

「今まで勉強を真面目にしてなかったのでテスト前で初めて見る言葉がありまさに付焼刃の知識になってしまった」「ラーメン屋が付焼刃でイタリアンをやってみたがこれがなかなか美味しい」「付焼刃のボクシングは流石に危険過ぎる」などの使い方が挙げられ、付焼刃であるものとその結果、または評価という使い方が多くなります。

「付焼刃」の類語や言いかえ

「間に合わせ」「急造品」「急ごしらえ」「見せかけだけのもの」「粗悪品」など、急いで作ったもの、本腰を入れていないものと言った言葉が言い換えとして使うことができます。

見た目だけを得ているという意味では「イミテーション」「レプリカ」も遠くない意味ですが、模造の意味合いが強いかもしれません。

まとめ

付焼刃という言葉は覚えるプロセスが急ぎだった為不十分だったという意味合いがありますが、決定的にネガティブなものかは結果次第と言え、付焼刃であっても必要なものは身につけるという姿勢も大事と言えます。

基本的には時間のない状況と新たな技能が必要な状況が合わさって発生します。

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