早朝からアウトドアに出かけるための選択肢として「仮眠」と「車中泊」があります。
どちらも普段とは違う睡眠の方法ですが具体的にはどのような意味で使われている言葉なのでしょうか。
今回は、「仮眠」と「車中泊」の違いについて解説します。
「仮眠」とは?
「仮眠」とは、「これからの活動に備えて短時間の睡眠をとること」という意味の言葉です。
眠たいがこの後にも活動する予定があり十分に睡眠時間を取ることが難しいときに短時間限定で寝る行為をさして「仮眠」と呼びます。
夜布団に入ってぐっすりと眠る「就寝」とは異なり、この後の活動に備えての睡眠なので短時間限定で眠気を飛ばす目的で実行されます。
一般的には仕事と仕事の合間の短い睡眠を指しますが余暇や遊びに備えて行われることもあります。
釣りやキャンプなどのために早朝に現地につきたいとき、いつも就寝する時間から本格的に睡眠を取らず短時間だけ眠って暗いうちに出発するような睡眠スタイルは「仮眠」に当たります。
「うたた寝」や「昼寝」なども「仮眠」の一種に分類されますが、通常はうっかり眠ってしまうのではなく仮眠室などきちんと寝るための準備を整えた上で意識的に睡眠をとることを指します。
「仮眠」の使い方
・夜勤に備えて仮眠をとる。
・サービスエリアで仮眠をとってから運転を再開する。
・仕事と仕事の合間に仮眠をとったので疲れは感じていない。
・仮眠をとる暇もないほどの過密スケジュール。
「車中泊」とは?
「車中泊」とは「車を宿泊場所として寝泊まりする行為」を指す言葉です。
「車中泊」とは「テント泊」「ホテル泊など」と同様に特定の場所やスタイルで宿泊することを指す言葉です。
厳密な定義はありませんが一般的には「普段使っている自動車をホテルなどの代わりに使って一夜を過ごす行為」という意味で使われています。
簡単に言えば「車を止めてその中で眠ること」を意味します。
座席でそのまま眠るだけでなく寝具を持ち込んだり眠りやすいように車内を改造したりとさまざまな工夫が見られますが「自動車の中での寝起き全般」を指して「車中泊」と表現します。
本来は寝台列車や夜行バスなど公共交通機関で移動しながら宿泊することを指す言葉でしたが、現在では「自動車の中で寝泊まりする」という意味のほうが主流になっています。
「車中泊」の使い方
・節約のために車中泊する。
・北海道を車中泊しながら巡っている。
・現地で車中泊し早朝から釣りを楽しむ予定だ。
・車中泊用に車内をあれこれと改造している。
「仮眠」と「車中泊」の違い
「仮眠」と「車中泊」の違いは「眠る場所」です。
「仮眠」は眠気覚ましのための短時間の睡眠を指す言葉です。
自宅や職場、サービスエリアなど場所を問わず短時間の睡眠であれば「仮眠」に当たります。
「車中泊」は車に宿泊することを意味します。
寝泊まりする場所は車内限定で一夜を過ごす本格的な睡眠を指します。
まとめ
「仮眠」と「車中泊」はどちらも普通に使われる言葉ですが厳密な意味を考える機会はほとんどなく、曖昧なまま使っている人もたくさんいます。
間違った意味で使うことのないようにそれぞれの言葉の定義や指している具体的な内容をきちんと覚えておきましょう。